2011年12月29日木曜日

2011/12/29のFunk 裏 Recommend Disc

まいど。

関係ないけどマイアミ・ソウルの女王ベティ・ライトの来日公演が決まりましたね。
こないだ出たザ・ルーツとの共演盤もめっちゃ良かったし、ぜひ観ときたいもんです。
けど2月にはおんなじビルボード・ライブさんでボビー・ウォマック公演もあったりして財布の方はマイアミじゃなくてシベリアな予感です。

では今週のFunk 裏 Recommend Discの音源紹介です。
アステカ関係って掘り出すとどんどんつながっていってキリないんですけど、なんかその音楽に対する姿勢の貪欲な感じがオモロいですよね、チカーノ系って。

まずはコーク・エスコヴェードのソロ名義ファースト『Coke』('75)から。

Coke Escovedo - Why Cant We Be Lovers


Coke Escovedo - If I Ever Lose This Heaven

Coke Escovedo - Make It Sweet

「Make It Sweet」最高ですよね。
快感が突き抜けるみたいなヴォーカルはリンダ・テリー嬢で、彼女ももとはサンタナのバンドでドラムを叩いていた人。
この人の77年のソロ・アルバムもかなりええんやけど、惜しくもまだ未CD化なのでした。

Linda Tillery - Markin' Time

続いてセカンドの『Comin’ At Ya!』('76)から。
関係ないけどカミン・アッチャってどういう意味なんでしょうね。

Coke Escovedo - Runaway

ジャケでノックアウトしてるのがコークさんです。
んで、ジョーヘンのソロがイカす例の曲。
もったいぶってすいません。

Coke Escovedo - I Wouldn’t Change A Thing

「なんやたいしたソロちゃうやんけ」と思った人いますよね。
よかったらあと2回くらい聴いてみてください。
なんか知らんうちに馴染んできませんか。
この場面にはこれしか無いんちゃうかいう感じになりませんか。
・・・ほらね。
ジョーヘンはあなたの心にそっと寄りそってきますよ。
ひげ面のおっさんが横に来たのが見えたでしょ?

このアルバム、かつて日本盤が出てたんですけど、今やそれも廃盤でちょっと入手困難だと思います。
欲しいと思ったひと、たいへんすいませんが中古CD屋さんで探してみてください。


同じ76年のジョーヘンのアルバムから、パトリック・グリーソンがぴゅんぴゅんトバしてるカッコいいのを聴いてください。
Joe Henderson - Power To People

これはジョーヘンのファンクな1曲。
Joe Henderson - Amoeba

もしファンクなジョーヘンをお探しなら同じMilestoneレーベルの『Multiple』('73)なんかがおすすめです。
Joe Henderson - Tress-Cun-Deo-La

なんかジョーヘンinアガルタって感じですね。

パトリック・グリーソンはサン・フランシスコ・エクスプレスって名義でジャズ・ファンクなアルバムを79年に出してまして、ウディ・ショウとか大物も参加して70年代前半みたいなイカしたジャズ・ファンク・チューンの中でぴゅんぴゅん電子音が飛び交うというこの作品はReturn Of Jazz FunkでCD化されておりますので良かったらマッド・プロフェッサーっぷりをご堪能ください。
ごめんなさいYouTubeのリンクありませんでした。


では今日はこんな感じで。
みなさまよいお年をお迎えください。
またがんばります。

2011年12月23日金曜日

2011/12/22のFunk 裏 Recommend Disc

まいど。

関係ないですがサクブラ最新号にも載ってたフレッド・ウェズリーの『Lost Album』はゲットしはりましたか?
JBに「自分ジャズ・アルバム作ってみたらええやん」と言われたフレッドくんが喜びいさんでNYのスタジオにブレッカー兄弟とかスティーヴ・ガッドとかロン・カーターとかジョー・ファレルとか超一流集めてデイヴ・マシューズと入念にアレンジしてアルバム録音した。
と思ったら「やっぱり出さへん」と親分に言われたフレッドくんの気持ちがお分かりでしょうか?

そんなフレッドくんの慚愧の念がこもった未発表アルバム、内容は最高です。
JBもJBズも絶頂期、フレッドくんのトロンボーンも気合い入りまくりのパフォーマンスです。
ちなみに1曲目の「Watermelon Man」(←ボントロ・ソロの譜面付!)では「ワシ、ドラムもいけるでぇ」といったJBが周囲の迷惑を顧みずオレオレ・ドラムを叩きまくるという珍場面にも遭遇できますのでぜひ。

ではさっそく今週のFunk 裏 Recommend Discの音源集めましたよ。

Aztaca - Can’t Take The Funk Out Of Me

Azteca -  Peace Everybody   


Azteca - Non Pacem

Azteca - Love Not Then


寒い冬にはパーカッションがめっちゃあったかく聴こえますよね。
ポール・ジャクソンとかレニー・ホワイトとか、色んな逸材がこのバンドにはいたんやけど、変わったところではのちにジャーニーいう有名バンドで大成功するニール・ショーンもギター弾いてますよ。


個人的に注目なのはオルガン担当のフリップ・ヌネス。
この人もチカーノや思うんですけど、作曲に才を持った人やと思います。
Catalystレーベルに残したアルバム(唯一かな?)『My Own Time And Space』はクロスオーヴァー・ジャズの隠れ名盤。
その中にも入ってますが、この人が残したいちばんの名曲が「See You Later」。


Flip Nunez - See You Later

色んな人にカヴァーされてますね。
切なさと愛しさと心強さあふれる名曲やと思います。

Kelee Patterson - See You Later


Joanne Grauer & Lorraine Feather - See You Later


もうひとりのキーボーディスト、ジョージ・ムリバスも同じくCatalystにアルバム残してて、こんな感じで悪くないです。


George Muribus / Brazilian Tapestry


2007年のアステカ・リユニオンのイベントの映像もありましたので貼付けときますね。
ナイスなギター・ソロのレイ・キャリオンさんは有名なラテン・ロック・バンド、エル・チカーノの人みたいですね。




というわけで今日はこんな感じで。
みなさま良いクリスマスを。
またがんばります。



2011年12月18日日曜日

2011/12/15のFunk 裏 Recommend Disc

まいど。
せっかくWeb連載させてもうてんのやからBlogでも作ってもっと紹介してる音源を聴いてもらいやすいようにせんとあかん。
と思ったので補足的なBlog始めることにしました。
だんだん慣れてきたらもうちょっとおもろい感じにできるんちゃうかなって思ってます。

とりあえず。
今週12/15エントリの『Funk 裏 Recommend Disc』の補足です。

まずはアルバムの音源から。
YouTubeにこれしか上がってへんかってんけどえらいジャケきたなくてすいません。

Pete & Sheila Escovedo - Fantasy Junction

こっちはセカンドの『Happy Together』の方から。
セカンドではプロデューサーのビリー・コブハムがドラム叩いてます。
昆布とハムやで。
お歳暮にぴったりやん。

Pete & Sheila Escovedo - Burrito Bandito

ニコール・リッチーがどないしてん、って話やけど、要するにピート・エスコヴェードの息子のピーター・マイケル・エスコヴェード(もちろんパーカッショニスト)が女の子が生まれたけど経済的によう育てんちゅう話になって、そん時のバンドのボスやったライオネル・リッチーに養女に出したのがニコールいうわけです。
シーラ・Eの姪っ子やん。
ちなみにニコール・リッチーちゅうのはパリス・ヒルトンとならぶセレブ/イカレタ系の女優さん。

参加メンツの中ではロジャー・グレン(ヴィブラフォン、フルート)もFantasyから『Reachin'』いうアルバム出してて、こないだ英国のAceレーベルから安価でリイシューされたから聴いてみはったらええんちゃうか思います。
レア・グルーヴ業界で人気のミゼル・ブラザーズ・プロデュースです。

Roger  Glenn - Don't Leave

Roger Glenn - Kick

今日はひとまずこんな感じで。
またがんばります。