2012年2月23日木曜日

2012/2/23のFunk 裏 Recommend Disc

まいど。


今夜はビルボードライブさんにボビー・ウーマック観に行くつもりなんですけどそう思ってたらブーツィー・コリンズさんの来日情報が流れてきたりしてこれも行っとかなあかんなあと悩み多い2月中旬なのですが皆様いかがお過ごしでしょうか。


来日といえば、青山のブルーノートさんは最近グッジョブな公演企画されてると思います。


こないだは新人だけど輸入盤がすごい売れてるオーストラリアのセンス良いソウル・バンドのエレクトリック・エンパイアの初来日公演やってたし、来月にはフランスのベン・ロンクル・ソウルなんてまだ日本盤CDも出てないのにやってしまうというチャレンジャーっぷり。


どちらのアーティストもいま少しだけトレンドになってる、レトロ・ソウルとかヴィンテージ・ソウルとか系のジャンルで、70年代とか60年代のソウルやR&Bへの憧憬あらわなレイドバックしたサウンドなのですが、いずれも現代の音として主張できていて説得力があるので聴いてて面白いしキンキンしてないので耳に優しい感じですね。


エレクトリック・エンパイアはカーティス・メイフィールドとかスティーヴィー・ワンダー好きの人向きかな。


Electric Empire - Baby Your Lovin'


ベン・ロンクル・ソウルはフランスで大人気のモジャ頭のメガネくんで、こっちはもうちょっと'60s的なR&Bサウンド。
こういうの逆に新鮮って思う人多いはず。
一部フランス語やけどしっかりホーンも入ってますよ。


Ben L'oncle Soul - Soulman


エレクトリック・エンパイア公演は終わっちゃったけど、ベン・ロンクル・ソウルは来月なので興味ある人はぜひ。
フランス人の友人いわく、ライヴはめっちゃエンターテイメントな感じでショウとしてこのうえなく楽しいらしいですよ。
ブルーノートさんの回しもんみたいなこと書いてしもた。




では今週のFunk 裏 Recommend
西海岸つながりでベイ・エリア・ファンク・シリーズ書いてみることにしました。


ベイ・エリアってなんやねんな人のために説明しておくと、カリフォルニア州北部の海沿いのエグれてるところ、サン・フランシスコ湾に面した都市であるサン・フランシスコ、オークランド、サンノゼ、リッチモンド、バークレーなどなど一帯地域の呼称です。
アップル社とかグーグル社とかが集まるシリコン・ヴァレーもその一部です。

コールド・ブラッドはサン・フランシスコのバンドで、フィルモアを作ったことで有名な大物プロモーターのビル・グラハムに拾われてレコード・デビューしたバンド。
有名な映画『フィルモア最後の日』にも出てますね。
実はバンド歴ではタワー・オブ・パワーより少しだけ先輩だったりして。

Cold Blood - Down To The Bone


これは1989年のライヴ映像。
リディア・ペンスさんはかなり熟女化していますが70年代はかなりイケてました。
ヴォーカルの方は熟したぶん説得力が増してる気がしますが。

リディアさんのヴォーカルはかなりロック的というか非黒人音楽的なので、コアなブラック・ミュージック・リスナーはちょっとダメ、という人多いかも知れませんね。
オレも二日酔いの朝にはあんまり聴きたくないかもです。
「あんた早よ起きや!」というオカンの声を思い出してしまいます。

Cold Blood - No Way Home

なぜか『マゴット・ブレイン』のジャケが出てきますがカンケー無いです。
若かりし頃のリディア・ペンスさんではありません。
それはさすがに失礼かと思いますよ。
ウチのオカンも怒りますよ。
しかしヴォーカルもホーンズもカッコいいね。

続いてダニー・ハサウェイ名曲のカヴァー。

Cold Blood - Valdez In The Country

今やコールド・ブラッドのステージ定番になってるそうですね。
アレンジも悪くないけど原曲が最高すぎる。
時々オレの脳内で勝手に無限ループしてる曲。
色んな人がカヴァーしてるのでググってみればいいと思います。
ググれるのもベイ・エリアのおかげなのであります。

続いて『スリラー』ってアルバムに入ってるスティーヴィー・ワンダーのカヴァー。
このヴァージョン最高ですよね。
出だしはゆったりなのに後半は怒濤の展開になるという。。。
クラブでも人気曲でした。

Cold Blood - You Are The Sunshine Of My Life

しかしこのアルバムのジャケのこと、何度見てもなじめないと思ってるのはオレだけやないはず。
何プレイ?って感じですよね。
全体的なセンスの悪さのおかげで逆に覚えてしまうパターン。

というわけで紹介するのが恥ずかしいくらいの超有名盤でした。
来週からはかなりマイナーになりますのでまたよろしくお願いします。

ではボビー・ウーマック観に行ってきます。
しかし1万円も払ってあんな屋根裏みたいなカジュアルシートって、、、ブツブツ。

またがんばりますね。




2012年2月18日土曜日

2012/2/16のFunk 裏 Recommend Disc

まいど。

あかんなあ更新が遅くなってしまいました。
しかしもう今年も2月なかばというのはいったいどういう時間の経ちかたなのでしょうね。
カレーうどんとカレー南蛮の違いについて考えてるだけで1ヶ月半が過ぎ去ってしまった感じです。

あんまりいらんこと書いてるヒマ無いのでさっそく今週のFunk 裏 Recommendの音源紹介です。
Verveレーベルの最もファンキィなアルバムのひとつ、ラ・クラーヴェ唯一の作品です。

まずはこの曲を選ぶセンスにほお擦りしたくなるヘヴィー・ジャズ・ファンク名曲のカヴァーから。

La Clave - Move Your Hand

ラロ・シフリンさんのオルガンがチープかつあやしすぎますね。
ストローでゼリーのむときみたいな“チュルッ”っていう感じに萌えてしまいます。

あまりに愛するがゆえにロニー・スミスの元ネタ貼っといていいですか。

Lonnie Smith - Move Your Hand


洗濯板で足の裏をごしごしされるようなロニー・キューバのバリ作が太いです。
バリサクを変換間違えしてバリ作って打ってしまいましたが意外とカワイイのでそのままにしてみました。
男の子が生まれたらバリ作って名前にしてみるのも悪くないんちゃうかな思います。
しかし腰にヒモつけてタイヤ引きずる練習を思い起こさせるような粘着グルーヴですよね。

La Clave - Latin Slide

さすがシフリンさん最高の曲書きますよね。
どっかで聴いたことある感がハンパ無いんですけど、天才ってそういうものなんですね。

続いてダニー・ハサウェイのこの名曲。

La Clave - The Ghetto

これもまた何となくサントラ的なアレンジですよね。
それもB級活劇といった感じの。
僕らが子供の頃は学校から帰ってきた14時とか15時とかにテレビの地方局チャンネルでアメリカ産のそういうB級活劇ドラマとかB級映画の再放送をさかんにやってたので、こういうの聴くとなんかあの頃の鍵っ子にありがちなダラッとした夕暮れ前の罪悪感と倦怠感いっぱいの茶の間を思い出すのでした。

ほんでそういう昔のこと思い出したときはこの曲で踊りながら泣く感じ。

La Clave - Who You Fooling

た ま ら ん。
ディージェーなんてやったことないけど何とかしてディージェーしてカッコいいファンクのあとにこの曲バシッとかけてそれまで壁際で退屈そうにしてた女の子が陶酔したように踊ったり男どもがこれなんですかってブースをワラワラ覗きにきたりするのを味わいたい気分になるような曲ってそんなに多くない。
けどこれはほんまそんな曲じゃないですか。

まあまあ。

ラロ・シフリンけっこうファンクやで、という曲を貼ってみます。
これはアルゼンチンだけで発売されていたレア盤で、ちょっと屈折した感じがなかなかエエ感じのソウル・ジャズ・ファンク。

Lalo Schifrin - The Cat (Live in Buenos Aires 1970)


これはギレスピー親分と一緒にビッグバンドでジャズ・ファンクなアルバムの1曲。
1977年のPablo盤です。

Dizzy Gillespie & Lalo Schifrin - Unicorn


ほんまはVerveレーベルのファンキィなアルバムで話し広げたかったんですけどあんまし時間ないんでまたの機会にします。

最後になりましたがカレーうどんとカレー南蛮の違いは、具がタマネギかネギかの違いやそうです。
うどんがタマネギで南蛮がネギ。
っていう話を事務所の女子にドヤ顔でしてたら、うどんに入ってるネギは関西が青い奴で関東は白いのしか使わないって知ってました?って想定外のドヤ顔返しされて、それってどんなカブせやねんって叫んだのが今週のできことです。

また来週がんばります。



2012年2月9日木曜日

2012/2/9のFunk 裏 Recommend Disc

まいど。

ラナ・デル・レイの初来日公演のチケット応募し忘れてたらあたりまえやけど速攻で売り切れててオレのアホゥって思ってたら来日ドタキャンになってしまってガッカリなんかラッキーなんかわからんようになってしまった今日この頃ですがみなさまお元気でしょうね。

ご存知かとは思いますがラナ・デル・レイというのは現在超ハイプな存在となっている新人シンガー・ソングライターさんで、デビュー・アルバムがつい最近出たところです。
ガガの次はラナ、なんて言われとりますが音楽性もキャラクターもぜんぜん違います。

中学のクラスで例えると、女子グループの中でもおとなしくてまあまあ頭よくて男子とはあまり話しません、というグループに属していて背が高くて美人なんだけどあまり目立たない地味な存在。
で、あるとき体育の授業中とか下校途中とかに視線を感じてハッとその主をさがすと彼女が無機質な表情でじっとオレのことを凝視していた、という感じのキャラクターです。

実家はお金持ちだが両親の仲が悪くてほとんどかまってもらえずいつもひとりでファミレスで晩ご飯を食べている、そこに偶然居合わせてしまうオレ・・・という感じでふたりは少しずつ打ち解けてゆくのです。

すいませんだいぶ勝手な妄想はいってしまいました。
せっかくなのでめちゃヒットしたシングル貼っておきますね。

Lana Del Rey - Video Games


なんでしょうね、この触れがたい脆さみたいなもんは。

遠い昔にこれに似た感触を体験したのを脳のおもいっきりはじっこの方で覚えていました。
覚えていることに気付くとそんなんあったなぁどこ行ってたん今まで、いう感じでなんだかその感触が愛おしくなってきたりします。
新しい音楽をええなと思うんはだいたいそんなプチ記憶が関係してるんちゃうかなて思います。

関係ないですけどオレの場合ラナ、と聞いて思い出すのんは未来少年コナンです。
最高ですよね、あれ。


では今週のFunk 裏 Recommendの音源貼付けコーナーです。
まずはハイテンションなファンク・チューンから。

Francisco Aguabella - Don't Let Them Fool You

こんなおかずあったらぼくごはん何杯でも食べられるでぇ、という気持ちになりますよね。
オレの場合サバの塩焼きがあればほぼ永遠にごはん食べ続けられると思います。


このアルバムかなりはざまの音楽なんで実際どの方面からも注目薄っな感じするんですけど、下町ラテンあり、歌謡ソウルあり、チンピラ・ファンクあり、大衆ジャズあり、肉厚のおしゃれ感ありでかなり内容濃い一枚です。

肉厚のおしゃれ感というのは例えばおしゃれで肉厚なハムカツを想像してみてください。
ガタイいいしハムカツやのにあの人意外とおしゃれやん、と言われたりしています。

エドゥ・ロボ作の定番ブラジリアンのカヴァーも攻めのアレンジで。


Francisco Aguabella - Casa Fuerte


なんでこんな色にしたのか知らんけど目にしみますね。
ディスコ全盛の77年とは思えへん出音のいなたさも魅力的です。

次はマイナー調の昼メロ・ダンサー。
この曲のコード進行妖しすぎてヤミツキになりますね。
裏門くすぐられ系です。

Francisco Aguabella - Headstrong

ヘタクソな サックス・ソロがカワイイ。
自分でいうときながらですが裏門てなんなんでしょうね。

ラストはラテンでトロピカルな楽園ソング。

Francisco Aguabella - Anna Maria

もうアロハシャツしか着る気しないですよね。
おしゃれなハムカツ連れて踊るしかないですよね。

亡くなる直前のライヴ映像もよかったら観てください。
コンガの音がめっちゃクリアに聴こえてコンゲーロぶりがよくわかります。



こんなん好きな人はアグアベージャのCD出してるCuBopいうレーベルのん探してみたらいっぱい出てます。
Ubiquityいうレーベルの傘下レーベルです。
コンゲーロだらけ状態です。
コンゲーロたたき売りなのです。
コンゲーロ痴漢電車みたいな感じです。
だいぶブレてきましたよ。

では今日はこの辺で。
サバとハムカツの話したらおなか減ってきました。
またがんばります。


2012年2月2日木曜日

2012/2/2のFunk 裏 Recommend Disc

まいど。

毎週誰々が亡くなりましたね、という話ばっかり続いてもアレなので今週は誰も亡くならへんかってよかったな、と思ってたとたんにドン・コーネリアスさんの訃報を知ったという今日この頃ですがみなさまお元気でしょうか。
Soul Trainてテレビ番組の司会やってためちゃ声の低い人です。
あんな声出せたら手ェ使わんでも蚊くらい殺せそうですよね。
もちろん女性だってイチコロですよね。
ヒューヒュー。


ブラックミュージックは基本的にダンスのための音楽として機能し発展してきたんやということがこの番組観ると良くわかりますよね。
ドンさんありがとうございました。


さて今週のFunk 裏 Recommend
音楽のことはさておきエロジャケでどうのこうのいう時間です。
みなさまムヒョーの準備はオッケイでしょうか。
奥さんや恋人や同僚やとなりの席に座ってるおばはんに見えないようにしてじっくり見た方がええんちゃうか思います。


デルタ地帯の真ん中に吸い込まれていきそうになりましたよね?
あの美しい曲線を頂上まで登ってみたくなりましたよね?
どんなにおいするんやろて想像したりしましたよね?

ほらね。
みんなアホですよね。
アホばんざいですよね。
アホですが何か?ですよ。

でもまずはみなさんアホみたいな気持ちになってどうぞ音楽を楽しんでくれいうのが狙いやないかと思うんです、このジャケットって。
ヒモパンであること。
ピンク色であること。
やや光沢のある生地だということ。
からだがむっちりぴちぴちであること。
むしろやや太めであるということ。
おへそが見えているということ。
寝ている状態であるということ。
顔が見えないということ。
ぴらっと乗ってる謎の布。
ふわっと敷かれている謎の布。
それらもまたピンク色であるということ。
全体的な褪せた感じの色合い。
ムヒョー。

このジャケ考えた人天才ちゃうか思うんですけどね。

Jorge Santana - Sandy

ね、あのジャケのあとにこれ聴くとさらに幸福感が増大してる気がするでしょ。
骨抜きみたいになってる自分がいるのです。

Jorge Santana - We Were There

こっちはさらに楽園ムード漂って能天気で無反省な感じですね。
80年代のトレンディドラマ思い出しました。

Jorge Santana - Nobody’s Perfect

これがラストの曲。
“誰かって完璧ちゃうでぇ”というポジティヴな応援歌ですね。

高中正義のカヴァーがこれ。
ホルヘさんのギターフィーチャーしたインストです。

Jorge Santana - Oh! Tengo Suerte   


またもや謎の画像ですが。
高中のオリジナル・ヴァージョンも“あの頃”な感じですね。

高中正義 - Oh! Tengo Suerte

タカナカって高中って名字やからタカナカタカナカ呼ばれてますけど、もしこれが久保とか伊藤とかやったらどうなってたんでしょうね。
マサヨシマサヨシ呼ばれてたんかな。
それはそれでなんかちゃう気がしますよね。

ほんでサンタナとやった日本でのライヴ映像がこれ。
タカナカ若い。

高中正義 & Santana 1981 Live

なんやこのブログ。
ファンクちごてフュージョンやんけ。
おまけにブラスぜんぜん関係ないし。

すいませんまた来週がんばります。