こないだ電車に乗って立ってたら目の前に座ってるごく素朴な身なりをした女子大生風の女の子が思い立ったようにバッグから通常の4倍くらいある巨大な一塊のおにぎりをとりだしてラップを剥いて食べはじめたのでおかずは何がはいってるんだろうと何気なく見ていたら最後まで白米だけしか入っていなかったという出来事が忘れがたい今日この頃ですがみなさまお元気でしょうか。
そういう出来事って不意打ちのように日常にひそんでますよね。
関係ないけど最近のマイブームは担々麺です。
さてジミー・キャスターさんに続いてジョニー・オーティスさん、エタ・ジェイムズさんとブラック・ミュージックの大物の訃報が続きますね。
ジョニー・オーティスさん関係ではこんなレコードがエエ感じでした。
ジョニーさんがマブダチであるR&Bサックスの大物、プレストン・ラブさんのアルバムをプロデュースした『Omaha Bar-B-Q』という最高の娯楽盤です。
Preston Love - Pot Likker
ピアノがジョニーさん、ギターは息子のシュギー・オーティスさん。
じぶん気ぃつけんとサックス燃えてまうでぇ、と言いたくなる肉汁系ジャズ・ファンク。
名著『コテコテ・デラックス』にも堂々掲載の名盤です。
エタ・ジェイムズさんは個人的に偏愛するCadetレーベルの70年作であるファンキィな『Sings Funk』からこの1曲を。
Etta James - Quick Reaction & Satisfaction
このレーベルの作品は不思議ととどれを聴いても心のスキマにフィットするんやけど何かの魔法にかかったままなんでしょうか。
今週追悼の意を込めてこのレコード買いました。合掌。
では今週のFunk 裏 Recommendの音源紹介。
サポみたいにアツいラテン・ファンクは他に無いんちゃうかいうくらいおすすめです。
Sapo - Been Had
こういうドラム・ブレイク聴くと思わず笑てまいますよね。
めちゃカッコいいんやけどなぜかオモロいという不思議な感情。
しかしこのカロリーの高さはなんでしょう。
朝起きた瞬間に焼きたての炭火焼き肉御膳喰わされるの巻、みたいな。
この曲も尻に火がついた感じでエゲつない。
Sapo - Get It On
ホーン隊のベルトーン攻撃がういういしい感じでくすぐったいですね。
ベルトーンに関しては「順番待ってる感」「やっと順番回ってきた感」を感じるとカワイく聴こえてしまう傾向にあると思うので、あえてツッコミ気味、くらいの気持ちでやった方がイカついんちゃうかなて思います。
あ、なんかサクブラっぽい。
この曲はデイヴ・リーブマンのソロが聴きどころ。
Sapo - It's The Music
デイヴ・リーブマンといえばエルヴィン・ジョーンズのバンドでスティーヴ・グロスマンとさんざんテナー・バトルを繰り広げたあげくグロスマンの暴力的なまでの音のデカさに敗北感感じてしばらくテナーやめてソプラノいっぽんにした、という噂を昔聞いた事がある気がするのですがたぶん幻聴かなんかでしょう。
個人的なことですが心の中ではグロスマンの事を「しろくま」、リーブマンのことを「つるぴか」とちいさな声で呼んでいます。
アルバム・ラストもこんなイケイケな感じ。
Sapo - Wishbone
この曲も色んな要素をミックスしまくった感じでハイカロリーですね。
朝起きた瞬間にぐちゃぐちゃに混ぜたあつあつのカルビ石焼ビビンバ喰わされるの巻、みたいな。
なんでジャケがカエルやねんの理由は、サポというのが「ひきがえる」の意味だそうです、スペイン語で。
あと今回のCDはサクブラ編集長にお借りしました。多謝。
自分が持ってると思いこんで長年生きてきたのに実は持ってなかったという例のアレです。
CDとか本とかワインの栓抜きとかむかし女の子にもらった手編みのマフラーとか人望とか実力とか才能とか、持ってると思ってたけど持ってなかったことをかみしめながらひとは生きていくのですね、おかあさん。
では今日はこの辺で。
また頑張ります。