2012年12月31日月曜日

2012/12/27のFunk 裏 Recommend

まいど。

すいません勝手に仕事納め&年末だらだらモードに入っておりました。
一度仕事を納めてしまうとスイッチ切れたように泥人形化してしまいますね。
あぶないあぶない。

今日は無駄話無しで音源のリンクだけですが良かったら聴いていってください。

プリティ先輩シリーズも今回で最終回。
8回も続けたのでもう自分でもうんざり、とか言うかと思うでしょうが、先輩のドラムは噛めば噛むほど肉汁が味わい深いアレみたいに奥が深いっす。
このシリーズもまだまだ続けられるんですけどこの辺で。


ますはプーチョの最高のラテン・ジャズ・ファンク、1曲聴いてみてください。
1分15秒くらいからプリティ先輩の怒濤のブレイクがスタートします。

Pucho & The Latin Soul Brothers - Got Myself A Good Man

クラシックの風格漂うよね〜。
とオネエ言葉で言いたくなるくらいの名演ですよね。

プーチョは60年代中盤にデビューして、Prestigeの名物コンボ、稼ぎ頭になるんだけど、これはモンゴ・サンタマリア、ウィリー・ボボらが席巻していたラテン・ジャズ・マーケットに対するPrestigeのアクション、みたいなところでしょう。

同じようなパーカッション奏者であるプーチョがモンゴ(イカじゃなくて)とかボボ(ブラジルじゃなくて)と違うところは、彼らのようなラティーノではなく、ヘンリー・ブラウンという名前の、普通のアフロ・アメリカンだったってことでしょう。

NYのスパニッシュ・ハーレムに生まれ育ち、ラテン音楽の洗礼を受けた彼は50年代からジョー・パナマ(p)のバンドで活動。
パナマのバンド解散後、59年に自分のバンドを結成します。

プーチョはスカウトの手腕もあったのか、メンバーに恵まれたこのバンドからはモンゴやボボのバンドからのたびたびの引き抜きがあったそうです。
モンゴのバンドに行ったチック・コリアもそういうひとり。
なんだかズルいよな。

続きましてはアルバム・ラストのレイドバックしたラテン・ジャム。

Pucho & The Latin Soul Brothers - Jamilah


これの作曲はソニー・フィリプスで、この人もPrestigeにアルバムを残すオルガン奏者。
プリティ先輩をバックにつけて最高にスモーキーなジャズ・ファンクを何枚か残しています。
このプーチョのアルバム録音時はまだアルバム・デビュー前だから、もしかしたらここでの曲の取り上げもプリティ先輩のアシストかも。

プーチョはこのアルバムでPrestigeを卒業、Right-On Recordsに『Yaina』('71)、Zanzeeに『Super Freak』('72)とマイナーレーベルに2作を残してシーンから消滅します。
このどっちもレア・グルーヴ界では有名なアルバムですね。

72年の『Super Freak』はニュー・ソウル、サイケ、ブラックスプロイテーションなどの要素が混じり合ったかなりクロスオーヴァーなアルバムでした。

Pucho & The Latin Soul Brothers - Superfly (from Super Freak, '72)

このジャケはなにげにホラーですね。

その後アシッド・ジャズ〜レア・グルーヴなどUKのクラブ・シーンからの再評価で90年代後半に復活。
これは99年の新録アルバムの1曲。

Pucho & The Latin Soul Brothers - Alligator Boogaloo (from Caliente Con Soul, '99)

エディー・パザント(ts)など、かつてのバンドメンバーも微笑ましく参加しております。
やっぱりプーチョにはこういうブーガルーがいちばん似合うかもね。



以上、お愛想なしですいませんでした。
本年最後の更新となると思われます。
皆様におかれましては、こんなblogをたびたび見ていただきありがとうございました。

来年も頑張ります。
いや、来年こそ頑張ります。



2012年12月22日土曜日

2012/12/20のFunk 裏 Recommend

まいど。

つい数日前までセブンイレブンのおでんが70円セールとかだったので、ここぞとばかりに毎日昼におでんを食べておりまして、また今日もおでんですかなんて事務所の女子にあきれられている状況なのですが、最近のセブンがエラいのはおでんの薬味がカラシだけじゃなくって、柚胡椒、みそだれ、の3種類から選べるということであって、その薬味事情がおでん購買過多傾向にさらに拍車をかけている状況なのであります。

セブンの企業努力なめんなよという話です。
そしてその計略に釣られまくっているオレのハマりっぷりどうなのということなのであります。
特に柚子胡椒ってどうなのよという話なのです。

正直これまで柚子胡椒なるものを、ちょっとこじゃれた居酒屋で焼き鳥にちょいちょいとつけて味わうくらいしか食べる機会が無かったんですけど、あれ、おでんにつけるとちょっとしたミラクルですよね。
オレが去年まで食べてたおでんは何やったの、という気分です。

最近気付いたのは、もはやオレはシンプルにおでんが食べたいんじゃなくって、柚子胡椒ミーツおでんが食べたくて毎日セブンでおでんを買ってるのだということです。
それで、おでんを食べながらも無意識に、この柚子胡椒にもっとマッチする料理ってなんだろうと乙女のように夢想している自分にも気付いたのです。

きっと焼き肉とかステーキを柚子胡椒と塩で食べたりしたら抜群に旨いでしょうね。
もうすでに存在してると思いますけど。
あと、餃子にもあうかも知れないし、柚子胡椒茶漬けとかもおいしそう。

それでそのうち柿ピーの柚子胡椒味とかも出てきたりして。
うまい棒の柚子胡椒味も出現したりして。
ランチパックの柚子胡椒なんとかも出てきたりして。
そうやってどんどん食品産業界の謀略にハマっていくのですね。




続きましてどうでもいい話パート2です。
特にオチもありません。

こないだ日高屋のこと書いた時に幸◯苑を一刀両断にするとか書いたので、その狡っ辛い体質をあばくまえにもう一度店内体験しておいてやろうと、自宅のすぐ近くにできた◯楽苑に行ってみたのです。
ほんとつい先日できたばかりの新しいお店です。
土曜の朝からうるせえ工事しやがってテメーとか毒づいていた店です。

それで前にも六本木とか渋谷の幸楽◯で何度も食べた事のある極旨しょうゆラーメンとチャーハンのセットというのを食べて来たんですけど、結論から言うと、オレの接客をしていたバイトのおばさんがまだ仕事にまったく馴染んでいない様子なうえにあまりにも哀しげな顔をしていたので、一刀両断にするようなモチベーションがすっかり失せてしまったのでした。

え、おばさん遠いところから売られてきたの?と尋ねたくなるようなアウェイ感とおどおど感を発しているおばさんでしたね。

本当は◯楽苑のメニューがいまどきありえない税抜き表示になっていて看板メニューである290円のラーメンだって税込み表記すれば304円になるのにとにかく値段で釣りたいもんだから290円ってデカデカ書いてるところとか、その醤油ラーメンと差別化するべくただスープがちょっと違うだけの極旨しょうゆラーメンというのを390円(これも税抜き)で売っており、これもしかして極旨の方を食べさせるために290円の方はわざと積極的に不味くしてるんちゃうのという差のつけ方であり、その辺に垣間見える290円のラーメンは乞食釣るためのエサだもんねー、しかも税抜きで騙されてやんの、という経営陣の腹黒い感じが非常に鼻につく、ということを書こうと思ってたのですが、まあ手短かに言えばそういうことです。

なのでバイトのおばさんにも、ずっと年下の生意気な店長にヒドいこと言われてるのかも知れない、と気の毒に思ってしまうのです。
泣きながら店を飛び出すのももうすぐなのではと思ってしまうのです。

ところでこんな悪口堂々と書いて大丈夫なのでしょうか。




では今週のFunk 裏 Recommendのおさらいをちょっとだけ。

例によって貼りこみができないのでリンク先で試聴してみてください。

Leon Thomas - Let's Go Down To Lucy
Leon Thomas - Gypsy Queen

Gypsy Queenの世界感はかなり新しいモノを感じますよね。
永遠に続く陶酔感と宇宙にでもつながってるかのようなコズミックな感じがひたすらドープです。

なぜかこの曲だけ貼りこめた。

Leon Thomas - Shape Your Mind To Die

レオン・トーマスのFlying Dutchman時代の他の曲も悪くないのが多いので、興味ある方はYouTube検索してみると良いでしょう。

ファラオ・サンダースとやっているのは「The Creator Has A Master Plan」が有名ですけど、Strata Eastレーベルに残された名盤であるこちらも名演。

Pharoah Sanders - Prince Of Peace (from Izipho Zam, '73)

何回聴いてもカッコいいね。

トーマスさんはこのアルバムののち、活躍の機会が減ったこともあってドラッグやアルコールにハマった悪い時期を過ごしたそうです。
70年代後半の話。

でも何とか70年代末には改心して活動を再開させます。
これは79年にフレディー・ハバードとの双頭バンドでワールド・ツアーした際のライヴ映像。
トーマスのヨーデル映像も見れます。

Freddie Hubbard & Leon Thomas Live at Jazz Jamboree '79

フレディーのオラオラぶりが笑えるのと、テナーのハドリー・カリマンのけなげな熱演が印象的ですね。


では今日はこの辺で。
正直言って前半無駄なこと書きすぎたせいで後半の音楽の話がかなり駆け足な感じになってしまいました。
すいませんまたがんばります。


2012年12月17日月曜日

2012/12/13のFunk 裏 Recommend

まいど。

またもや更新が遅くなってしまいたいへんすいません。
忙しくはないのですがぼんやりしておりました。


何度も書いている通り公共の乗り物に乗っている時にモノを食べている人に意識が向いてしまいがちなのですが、今日はバス停でバスを待っている時に横で立ってるオッサンがセブンイレブン製のパックのザーサイをちゅうちゅう吸ってたのでちょっとびっくりしました。

ふつうバス停でザーサイ吸う?

要するに家まで帰るのが待ちきれずに帰路で晩酌を始めてしまったオッサンの酒のアテだったんですけど、バスに乗ってからもザーサイとチューハイを吸い続けるオッサンを見て、こんな風にはなるまいと思ったのでした。
ザーサイに罪は無いですけど。



ではそそくさと無駄話を切り上げて今日のFunk 裏 Recommendの試聴コーナーです。
来週はもっと無駄話できるように頑張ります。

ご紹介しましたアルバムはデヴィッド・ファットヘッド・ニューマンさんの『Captain Buckles』でした。
例によってYouTubeの貼付けができなかったのでリンク先でお聴きください。

気合い入れて聴いて欲しい最高の男前ファンクがこちら。

David Newman - Captain Buckles

ほんとこれだけオカズに白飯5杯くらいは食べられるアジの干物みたいな旨味が詰まったデヴィッドさんのソロです。
JBバンドのメイシオ・パーカーとかにも直接的に影響与えたんちゃうかと思われるフレーズもありますね。

レイ・チャールズ楽団時代のカッコいいのもちょっとだけ。
クインシー・ジョーンズでも有名なこの曲のお馴染みのテナー・バトル。
左側がデヴィッドさんです。

Ray Charles Orchestra - Birth Of A Band ('63 Brazil concert)


もう1曲のオススメはこちら。

David Newman - Joel's Domain

ファンキィすぎるこの曲はスチャダラパーさんもサンプリングしていましたね。
ジョエルというのは当時のAtlanticでジャズ・ファンクを量産したプロデューサーのジョエル・ドーンさんのことです。

続いて『Captain Buckles』のひとつあとのアルバム、『Lonely Avenue』('72)より、です。


David "Fathead" Newman ~ Fire Weaver from Djims on Vimeo.

このイナセな語り口はどうでしょう。

チロチロと弱火で時間をかけてあっためられて上昇していってもうすぐエクスタシーなのにというところで最後の一撃をおあずけ喰らったままフェイドアウトしていくみたいなデヴィッド師のドSっぷりにほれぼれ酒場ですね。

このアルバム辺りからアーバン〜クロスオーヴァー路線に突入しますが、80年代後半にはソウルフルなビバップ路線に戻って2009年に亡くなるまでコンスタントに作品を残し続けました。

これは晩年のアルバムから、レイ・チャールズの大ヒット曲のカヴァー。
年輪を重ねても変わらぬ語り口がシブ過ぎて惚れます。

David Fathead Newman - Hit The Road Jack (from I Remember Brother Ray, '05)

デヴィッド・ニューマンさんの魅力についてアツく語り合えるような人とお友達になりたいです。
ザーサイつまみに酒を交わしながら。


では今日は短いですがこの辺で失礼します。
また頑張りますので懲りずにのぞいてください。


2012年12月9日日曜日

2012/12/6のFunk 裏 Recommend

まいど。

早くもジーンズの下にタイツをはきはじめましたが何か。
事務所が寒いねん。

先週末は夜中にフレッド・ウェズリーさんのライヴを観に行っておりました。
前にも言いましたが、JBバンド、Pファンク、カウント・ベイシー楽団という経歴のレジェンダリーなお方です。
バックを務めたのは我らがオーサカ=モノレールです。

御年69才のフレッドさんのプレイを聴いて改めて感動したのは、きわめて普通のことですけど、ソロのフレーズにおけるひとつひとつのリズム感というかビート感が凄まじくハマってるということです。

シンコペーションの鮮やかさとか、ほんの一瞬のタメとか、いちいちタイミングが絶妙で、そのソロの作り出す強烈なノリこそがレジェンダリーなキャリアを証明しているように思いました。

ソリストのバックを付けているリズム隊がサウンドをグルーヴさせるのではなくって、ソリスト自身からケモノじみたグルーヴが噴き出てバンドを引っぱるという感じ。
全部の4分音符が自動的に3連に分解されていてそれがずっと身体の中で鳴ってるんちゃうかと思いました。

たぶんメトロノーム相手にひとりでソロ吹いたって、機嫌のいいおじいさんが踊れるくらいにはじゅうぶんグルーヴするに違いないです。
それが先天的な身体能力なのか後天的に身につけたものなのかは知りませんけど、ソロを譜面に起こしてちょっとしたプロが吹いても決して同じようなグルーヴは生まれないのではないかと思います。

フレーズの感じとか何かに強烈に似ていると思ったらメイシオ・パーカーのソロでした。
まあ当たり前といえば当たり前なんですけど。


終わったあとの誰かのツイートで「オーサカ=モノレールは国宝」というのを見かけましたが、そろそろ世界遺産に認定されてもいいくらいのレヴェルだと思います。
こんなバンドが日本にいることをみんなもっと自慢した方がいいと思うよ。





で、その翌日の昼間に日高屋で野菜タンメン食べてたんですけど、食べながらレジのところで店員2人が話をしていたのを聞くともなしに聞いていた訳です。

店員A(日本人男性、店長もしくは責任者風)と店員B(中国語なまりのバイトの若い女性)が話しており、店員Aの方がBの方になんか仕事のやり方の注意をする、どっちかといえば怒り気味で、という感じでした。

そういうの裏でやってくれよさすがに女の子もカッコ悪いでしょう、とかオレはタンメン喰いながら思ってた訳です。
ちなみにタンメンの上に乗ってる野菜炒めを7割程度先に食べてから麺に取りかかる派ですけどそんなことはどうでもいいですか。

店員Bの方は怒られてんのをうなだれる感じで聞いていたんですけど、やがてどんどん重い感じになっていって、とうとう泣きが入りはじめてしまったのです。
オイ店長さんよ、だから言わんこっちゃねえって、さすがに客前で泣かしたらあかんでしょう、と心の中だけでつぶやきながらようやく麺に差し掛かろうかとしていた感じでした。
ちなみに野菜ラーメンにコーンが入っているのが許せないタチなんですけどそんなこともどうでもいいですよね。

店員Aも参ったなみたいな感じになって沈黙になって、さらに空気が重くなってしまったところで店員Aの方から「次はしっかりやってよ。じゃあもう持ち場に戻って」的な言葉が発せられ、店員Aは厨房の方に去っていったのです。
これも関係ないですけど勝手なオレ採点でいうと、日高屋は野菜タンメンが「値段のわりには割とうまくてヴォリュームもある」レベルで、しょうゆラーメンは「安いだけのことはある」レベルです。

レジには店員Bだけが残されていまだ下を向いて泣いています。
無情にも清算をする客が来て伝票出すもんだから店員Bは泣き顔と泣き声のままで、カタコトに近い日本語で、ありがとうございますとかレジ業務しています。
あと、ついでで言いますけど、とんこつラーメンは最悪レベルです。
これではダシに使われた豚も浮かばれないというレベルなんですけどそれもどうでもいいですよね。

清算の客が去るとまた店員Bはその場でしくしく泣いています。
泣きながらでもいいからもっと器下げたりしてキリキリ動くべきなんちゃうのと心ないことを思いながらオレはアホづらで麺を咀嚼していた感じです。
ところで野菜タンメンを調子に乗って大盛りにすると腹パンパンで動けなくなるので要注意ですよ。

するとやがて店員Bの泣きは徐々に大きくなっていって、号泣手前くらいまでボロボロな感じになったと思ったら、突然泣きじゃくりながら店を飛び出していったのです。
オレは麺をリフトアップした箸を宙に浮かせたままで、入り口から走り去っていく店員Bを再びアホづらなまま目で追いかけたのでした。

いや、オチとか何にも無くてただそれだけの話です。
その後レジに誰もいなくなった土曜昼下がりの日高屋の客全員が、なんとも言えないしょっぱい気持ちを共有したというだけの話です。

日高屋の制服のままどこかに走り去っていった店員Bがその後どうなったのかは知りません。
その時オレの頭に浮かんでいたのは、店員Bの生まれ故郷であるかも知れない良くある中国の地方都市の風景で、オレの脳内で勝手にひどく殺風景に作られたそれは、ここからすごく遠い場所にあるよなあ、走って帰れる距離じゃないよなあ、と思ったのでした。


いや、実際中国は行ったこと無いですけどね。
徹頭徹尾どうでもいい話をダラダラとすみませんでした。
それで、あの、色々批判的なこと書きましたけど、トータルで考えると日高屋さんオレは結構好きです。

ウチの近所に日高屋と双璧をなす安売りラーメン・チェーンの幸◯苑というのと安い中華チェーンの東◯っていうのがあるんですけど、この◯楽苑と◯秀ってのに比べたら全然マシです。
今度はまずこの幸楽◯を一刀両断にしてみたいと思います。


どうでもいですけど猛烈に野菜タンメンが食べたくなってきたんですけど。





では遅くなりましたが今週のFunk 裏 Recommendの音源紹介です。

「誰やねん」なマイナー・テナー奏者のバディー・テリーさん。
デビューはPrestigeから1967年、『Electric Soul』というアルバムでした。
こんな感じ。

Buddy Terry - Everything Is Everything

ぬるま湯につかりながら昆布茶飲むみたいなこのユルさがたまりません。
翌1968年にもPrestigeから『Natural Soul』というアルバム出してますがこっちは少しだけシリアスさが増した感じでしょうか。

Prestigeとはアルバム2枚であえなく見きり付けられたらしく、その後はサイドマンでちょこちょこ録音を残すのみ。
1971年にMainstreamから『Awareness』で3年ぶりのリーダー作を出します。

Buddy Terry - Awareness In Babylon


新主流派〜スピリチュアル風味も入ったカッコいいジャズ・ファンクですね。
スタンリー・カウエル、エムトゥーメとかメンバーもすごい。

続く72年のアルバム『Pure Dynamite』になるとスピリチュアル度合いが増して、どろどろジャズ成分も加わってきます。

Buddy Terry - Baba Hengates


こっちにもウディー・ショウ、エディー・ヘンダーソン、アイアート、スタンリー・クラーク、ケニー・バロンとか参加で超豪華。

で、今回紹介したアルバム『Lean On Him』に続くわけなんですけど、結論から言えばマイナーすぎて誰もYouTubeにあげてなかったです。
自分で上げろやとおっしゃいますが、時間がかかる上に怒られる可能性もあるので、そんな簡単な話じゃないのです。

というわけで申し訳ありませんが気になる人はこちらで試聴してみてください。



このCD、リーダーの知名度を考えると売れるワケないんだけど、当時相当空気読めなかった人(オレ)が自分の趣味だけでリイシューしてしまった、という珍品でございます。
今ある在庫が無くなったら2度とCDでリイシューされることは無いだろうと思いますので良かったらぜひ。

Mainstreamレーベルについてはいつかどこかでまとめをやりたいなあ。


すっかり長くなりましたがこの辺で。
また頑張ります。