2013年5月30日木曜日

2013/5/30のFunk 裏 Recommend

まいど。

いつつぶれるかと思っていた熱視線ラーメンですが、先日前を通ったら閉まっていて、「6月1日新装オープン」とつたない字で書いた紙が貼ってありました。
6月が待ち遠しいですね。
つうか今年もはや半分過ぎたという事実には愕然とするほかないですけど。


ではさっそく今週のFunk 裏 Recommendの試聴コーナーでございます。

モンバサはコアなレア・グルーヴ・ファンしか知らないようなマイナーすぎる存在ですけど、じっさいグルーヴのレベルはすごく高いと思う。
ヴォーカリストがいたらワンネス・オブ・ジュジュに匹敵するくらいじゃないでしょうか。
ミュージシャン・シップ的なレベルの高さも感じますね。

まずはロニー・リストン・スミス的なこの曲から。

Mombasa - Al Rahman (from Mombasa 2, 1976)

なんだこのブロークンビーツ的なドラムは。

ビートのカッコ良さに比べてテーマが野暮ったいのが惜しいですけど、その辺は大正生まれのルー・ブラックバーンさんの書いた曲なのであたたかい目で見てあげてください。

あと、衝撃的なジャケについてもあたたかい目で見てあげてくださいね。
空に浮かんでいるひげ面がルーさんで間違いないです。
そしてセンターで笛吹いてる人もルーさんです。
自分の背景に自分を重ねるという面倒くささ。

続いてこちら。

Mombasa - Shango II (from Mombasa 2, 1976)


アドレナリンぶわーってなりますね。
こういうビートなんて呼んだらいいんでしょう。

相変わらずテーマは野暮ったいですが、ルーさんのソロはリズム感よくてキレがいいです。

続いてハッスル。

Mombasa - African Hustle (from Mombasa 2, 1976)


曲名に反してアフリカ臭はほとんど無いですけど、クールなジャズ・ファンクです。


このアルバムはセカンドですけど、ファーストも少し前にリイシューされてますのでちょっと聴いてみてください。
こっちはややファンク度は薄いですが、その代わりスピリチュアル度、ジャズ度、エスニック度はやや濃いかも知れません。

Mombasa - Nairobi (from Mombasa, 1975)


この目玉焼きは何かというと、レコード・レーベルのロゴです。
独Intercodeレコード傘下のSpiegelei(目玉焼き)レーベル。
ハムと一緒に食パンにはさんで食べたいですね。

ルーさんのアメリカ時代のジャズ作品も悪くないですよ。
このアルバムは高名な寺島靖国せんせいのお気に入りでもあります。

Lou Blackburn - Harlem Bossa Nova (from Jazz Frontier, 1963)


ちょっと軽いけどね。

このレコード、ピアノがホレス・タプスコットという人なのですが、70年代以降にLAのスピリチュアル・ジャズ・シーンの中心的存在となる人物なので、個人的にはけっこう興味深かったりします。
トランペットはフレディ・ヒルという人で、この人も無名ではありますが印象的なプレイスタイルですね。


いちばん右はImperialの2枚のアルバムのカップリング。
常にブートくさいスペインのFlesh Soundから。

モンバサの2枚はドイツの再発専門レーベルから初回限定生産的に発売されたものなので、CDで欲しい人は急いで買った方が良いです。
5年後には間違いなく入手困難です。

iTunesならここここから簡単に購入できます。

では今日はこの辺で。
またがんばります。



2013年5月24日金曜日

2013/5/23のFunk 裏 Recommend

まいど。

「ガリガリ君キウイ味」も最高でしたけど、「ガリガリ君いちごオレ&ゼリー」ていうやつも行っといた方がいいですよ。


最悪の一週間だった話していいですか。

金曜日に左腕が初期四十肩っぽい痛さだなと思ってたら、もう日曜日にはほぼ腕が上がらないレベルに悪化しており、さらに月曜日には生きて呼吸してるだけでツライというレベルにまで悪化したので、雨の中を泣きながら医者に行き、肩に太い注射を打ってもらって帰ってきました。

おかげで現在は相当良くなりましたけど、とにかく最悪時には左腕の可動範囲が超合金ロボなみに少なく、それ以上動かそうとすると激痛が走るもんで、Tシャツは着れない、風呂で頭洗えない、つり革が持てない、牛丼のどんぶりが持てない、などの苦労を経験しました。
すき屋でどんぶりをテーブルに置いたまま口を近づけて食べるのって結構恥ずかしいんだからな。


それで、その注射の翌日には前から歯医者に予約が入れてあったので行ってきたんですけど、悪いかもしれないところはもう一週様子を見ましょうということになり、今日は歯の周りのクリーニングだけしておきますねということになりました。
あの、歯の付け根のところをウィーンで削られるやつです。

子供みたいなこと言いますが、あのウィーンがおぞましくてしょうがないんですけど。
オレの繊細で過敏な痛神経を逆なでするように歯の周りのデリケートゾーンをウィーンでキリキリされるやつ。
そのウィーンがどんなものなのか、どんな機械でウィーンされているのか、その先端はどんな風に尖っててウィーンなのか見たこともない不気味なやつ。

もうすぐ痛いところにギャッときそうなハラハラ感満点のやつ。
そのハラハラ感満点のままで休憩も無く10分くらい延々とウィーンされ続けるやつ。
口の中を我が物顔で蹂躙されまくっている感じ満点のやつ。
「もういい加減にして帰ってよ!」と心の中でオカマ口調で叫び続けてるやつ。

「痛かったら手を上げてくださいね」と言うことなので、腹のうえにクロスしていた手をほどいて何かあったら大至急手を上げられるように準備してしまうやつ。
でも実際に痛いところに当たったら手を上げるよりも早く「オゥッ」とか言ってしまうに違いないやつ。

あの、昔のルパン三世のアニメでですね、五右衛門が独りつかまって拷問に遭うシーンがありまして、その中で五右衛門が悪くもない歯をドリルでグリグリ削られるという超残酷シーンがあったわけです。
今でもそれを覚えてるくらいなので、ちょっとしたトラウマになってるのかも知れないんですけど、どうにもあのウィーンは堪えがたい10数分でありまして。

今回もそういう風にハラハラしながらウィーンされていたわけなんですけど、いつ痛いの来るかと張りつめた緊張感のなか途中いちばんビクッとなったのはジーパンのポケットに入れていた携帯が突如バイブった瞬間でした。
歯科助手さんに「あっ、痛かったですか?」と言われて、口を全開にしてヨダレを垂らしたまま「ォウォウォウ(大丈夫です)」と答える自分は斬鉄剣でタタッ斬られるべきだと思いました。



ちなみにあの、以前に書いた「歯石取り中に頭に当たる柔らかい物体」は今回は存在しませんでした。
存在しないタイプもキライじゃないですよ。



では今週のFunk 裏 Recommendに行きたいと思います。

一般的な知名度はあんまりかも知れないですが、レア・グルーヴとかヒップホップとかある程度好きな人のあいだではまあまあ知られた存在だと思われるラファイエット・アフロ・ロック・バンドさんです。

まずは1975年のアルバム『Malik』から、冒頭のブレイクビーツがサンプリングされまくったこの曲。

The Lafayette Afro-Rock Band - Darkest Light

ちょっともったいぶった曲なので、個人的には同じアルバムの他の曲の方が好みではありますが、確かにサンプリングしやすそうなブレイクですよね。
ちなみに変な画像ですけど、これがオリジナルのジャケットです。

続いてもう一曲のサンプリングされまくったやつ。
無駄にセクシーな動画なのでご家族が寝静まったあとにでも観てください。

The Lafayette Afro-Rock Band - Hihache

こちらは74年のアルバム『Soul Makossa』からです。
こういう動画もキライじゃないですけどね。

続いてサンプリングとは無縁な普通のファンクも。

The Lafayette Afro-Rock Band - Voodounon

キレがいいサウンドですね。
軽くハイライフっぽい感じもいいです。

続いてラファイエットになる以前、ボビー・ボイド・コングレス時代のアルバムから。

Bobby Boyd Congress - In A Toy Garden


ボビー・ボイドさんはレア・グルーヴ業界ではカルト的なシンガーとして知られておりまして、バンド脱退後の76年にリリースしたソロ作なんかも一昨年リイシューされて話題を呼びました。

続いてラファイエットの別名義、アイスのアルバムから。
この辺はほとんどCD化されてないような気がする。

Ice - Put An X ON The Spot (In The Sky) (from Ice, 1973)


ボビー・ボイド脱退後ソロで歌えるほどの力量を持ったシンガーがいなかったので、ラファイエットではほぼインストのみ。
このアイスでは歌入りですが、だいたいがコーラスで何とかしている感じです。
同時期にやっていた別バンドとはいえ、音楽性の方はアイスの方がロック的なファンクというか、ずいぶん違いますね。

ラファイエットではアルバムを2枚出したあと、大御所ジャズ・ピアニストであるマル・ウォルドロンや、大御所ブルース・ピアニストであるサニーランド・スミスとの共演アルバムも制作されたそうです。
その2枚の音源はいまだに大半が未発表のままですが。

その後バンドは78年には解散してしまったそう。
プロデューサーというか仕掛人のピエール・ジョベールさんは健在で、ちょっと前のWaxpoetics Japan誌に興味深いインタビューが載ってましたね。






では今日はこの辺で。
今週は自分にいいことありますように。



2013年5月17日金曜日

2013/5/16のFunk 裏 Recommend

まいど。

書きたいことがあるのですが、いざ書くとなると3時間くらいかかりそうな長い話なので、それはもう今度にするか胸にしまっておくかにして、今日は例によって時間無いのでさっそく本題に移りますから。

関係ないですけど今コンビニで売ってる「ガリガリ君キウイ味」、まだ食べてない人は食べとかないと深く後悔しますよ。


では本日のFunk 裏 Recommendのおさらいです。

ヒュー・マセケラって、ほんとに“名前くらいは知ってる”の代表的存在じゃないすか。
世間的にもジャズ・ファンからはガン無視されてるし、レア・グルーヴからも重要視されてないし、ワールド音楽ファンは歯牙にもかけてない気がする。
かといってかわいそうな気持ちにもならないけど。

60年代のソウル・ジャズ作品とか、70年代後期のCasablancaレーベル時代のディスコ的な作品にはそりゃ多少のイージーさは感じますけど、個人的にマセケラさんが68年に残したこのヒット曲は実に興味深いです。

Hugh Masekela - Grazing In The Glass (from The Promise Of A Future, 1968)

そんなの普通のブーガルーっぽいソウル・ジャズじゃん。
という意見は正しいです。

けどなんかこの年、1968年のヒット曲には共通性があるんだよな。
例えばこの曲。

Archie Bell & The Drells - Tighten Up (from Tighten Up, 1968)


なにより発散してるヴァイブスが同じですよね。
あとこれ。

Young Holt Unlimited - Soulful Strut (from Soulful Strut, 1968)

どうすか?なんか似てる雰囲気感じますよね。

コード進行的な共通点が多いんですけど、現在では当たり前になってるこういう響きの曲ってそれまで以前のブラック・ミュージックにはまったくと言っていいほど無いです。
この年になって、突然変異的にこういうノリが生まれだしてます。

だからなんやねんという話ですが、この1968年がある種の革命の年なんちゃうかな、と。
なんでこの革命が起きたのか原因をじっくり教えてくれと。
そういう気持ちな訳です。
たぶんラテン音楽の影響が大きいのではと踏んでおります。

まあつまりマセケラ馬鹿にすんなよという話で。
マサケラって言いまつがえてる場合じゃねぇぞって。


それで、意気揚々と今日の作品の動画貼り付けようとしたんですけど、例によってYouTube以外での閲覧が許されておりませんでした。
グッとやる気を削がれたのをこらえてここにリンクを貼っておきますので、おヒマだったらどうですか。

アルバムの1曲目です。
Hugh Masekela - Part Of A Whole

ドゥドゥ・プクワナさんのアルト・ソロの狼藉っぷり、ラリー・ウィリスの攻撃的なエレピのバッキング、マカヤ・ウンショコの独特のリズム感、いずれも胸のすくような快演ですね。

ウンショコとかプクワナとかいう名字はすごく奇異に響きますけど、たぶん僕らの名前も南アフリカ人にとったら宇宙語みたいに響いてると思うよ。
しかしウンショコさんがウンショコウンショコいいながらドラム叩いてると思うとほがらかな気持ちになりますね。

あとはこんなの。
Hugh Masekela - The Big Apple

Cool!って言いたくなるカッコよさすね。
ウンショコのドラムは実はめっちゃスイングしてるし、体内で16分音符とか32分音符でビートがグワーて回転してるのが分かる気がする。

あとはこんなの。
Hugh Masekela - Maseru

マサルとちゃうで。
アフリカだけどブラジリアンという不思議。

ピアノのラリー・ウィリスさんは現在ではNYの重鎮ジャズ・ピアニストのひとりですけど、60年代から70年代はクロスオーヴァーな仕事も多かった。
ブラッド・スウェット&ティアーズにはいってたくらいだし。

そのウィリスさん作曲のジャズ・ファンク名曲も入ってる。
Hugh Masekela - Inner Crisis

この曲は同時期のウィリスさんのリーダー作でも聴けます。
Larry Willis - Inner Crisis

暗くてイイ曲。

それで、マセケラさんのアルバム買ってみようと思うがたくさんあって困る、という人にざっくり推薦盤を言うと、

『The Promise Of A Future』(Uni, '68)
Grazing In The Grassが入ってる初期のジャズ・ファンク期の代表的なアルバム。ヘタな歌もご愛嬌な感じ。

『Reconstruction』(Chisa, '70)
『Hugh Masekela & The Union Of South Africa』(Chisa, '71)
Chisa/Motown時代のアルバムはかなり真摯な感じで、レア・グルーヴ値も高い。

『Home Is Where The Music Is』(Chisa, '72)
『I'm Not Afraid』(Chisa, '74)
上は今日のやつ、実はこれがいちばんジャズ的。
下のはクルセイダーズのジョー・サンプル、スティックス・フーパーがバックの高水準のクロスオーヴァー。
でもCD化されてないみたい。

『The Boy's Doin' At Masekela』(Casablanca, '75)
ダンス・ミュージック期の奴ですけど、これはこれで悪くない。

そんなところでしょうか。



めちゃくちゃな値段の奴もあるので、そういうのは中古屋で探してくださいね。

では今日はこの辺で。
また頑張ろうかな。



2013年5月13日月曜日

2013/5/9のFunk 裏 Recommend

まいど。

もうやること多くて多くて今週はblogすっ飛ばそうかと思ってましたがなんだか気持ち悪いので30分だけささっと書いて終わります。
こんなに忙しいのもGW後半のんびり実家に帰ってた自分が悪いのですが。

久しぶりに実家に帰って驚いたのはエスプレッソ好きと公言していた父親がエスプレッソを飲むときにコーヒーフレッシュを入れて飲んでいたことです。
あの小さなデミカップになみなみとフレッシュを入れて。
やっぱ全イタリアを敵に回してると思いました。


では今週のFunk 裏 Recommendです。

個人的にブラック・ミュージック界でも奇跡的な存在だと思ってるワンネス・オブ・ジュジュ。
現在も現役バリバリのサックス奏者であるプランキー・ブランチさんのバンドです。

ジュジュに始まり、ワンネス・オブ・ジュジュ、プランキー&ワンネス・オブ・ジュジュ、プランキー&ワンネス、と時代が変わるに連れ音楽性とバンド名をちょっとずつ変えてきて、ここ数年はスムース・ジャズ的なアーバン路線に落ち着いている感じ。

正直ヒットと呼べるものもほとんど無かったんですけど、異国から見ててもわかるくらいの思い込みの深さで細く長く音楽を続けている様は、現在の音楽性うんぬんとは別の部分でそれはそれでリスペクトなのです。

ではさっそくその代表曲から。

Oneness of Juju - African Rhythms

このイントロの刻みからテーマ歌唱が始まるあたりまでの展開、初めて聴いた時は相当ゾクゾクしましたよね。

続いてアルバムの9曲目。

Oneness Of Juju - Poo Too


上の写真はジュジュ時代のファースト・アルバム『Message from Mozambique』のジャケ写ですね。
最初はこういうアングラ劇団みたいな感じの集団でした。

そのアングラ時代のレコードから。

Juju - Nia (from Chapter Two: Nia, 1974)


この辺はまだジャズ・バンドだった時代。
ファラオ・サンダースのImpulse!作品とかと近いノリですね。
プランキーさんはファラオの作品でもフルート吹いてます。
スピリチュアル・ジャズ、ドロドロ・ジャズ好きの貴兄はぜひこちらを。

続いて『African Rhythms』の次のアルバムから、こちらも名曲です。

Oneness Of Juju - River Luv Rite (from Space Jungle Luv, 1976)


いわゆるフリー・ソウルな清涼感とアフリカのおおらかさみたいなものを感じるイイ曲、イイ歌唱です。
『African Rhythms』よりややソウル寄り。
むしろこっちの2枚目の方が聴きやすいかもしれん。



以上、また余裕で30分以上かかってるのでした。
また来週頑張れるかな。



2013年5月3日金曜日

2013/5/2のFunk 裏 Recommend

まいど。

GW中だから誰もこんな場末ブログ読んでないから今日は超手抜きでいこうと思ってますが大丈夫ですか。
制作予定時間30分以内で何とかしたいと思います。


さっそく今週のFunk 裏 Recommendの音源紹介に参ります。

今週からアフロ・ファンク入門と題した新シリーズです。
キング・カーティスは知っててもフェラ・クティは知らない、という若い人が意外と多いような気がしたので、こういうのもやらないと、と思ったわけです。
オレも勉強しながらやりますので何卒。

んで、今日のマヌ・ディバンゴさん。

日本のボンバ・レコードさまが1994年にディバンゴさんの作品が何タイトルかまとめてCD化するというグッジョブをされておりまして、昔買ったそれらを大事に持っていて良かったなと考えているわけですが、はて時間が経ってこれいいですよとCDを紹介しようとしてもどこ探してもいっさい売ってない、というのはなかなかのディレンマですね。

輸入盤で何か適当なの無いかと探したんですけど、大陸的なおおらかさのベスト盤しかなかったので、あきらめて入手困難なこちらでやらせていただきました。
おそらくこれまでリリースされたマヌさんの作品集の中でも初期のものだけを集めたコンピレーションというのはこれだけなのではと思います。

ではこのCDの1曲目から。

Manu Dibango - Power ('71)

「Rock Steady」のカヴァーを吹いてるキング・カーティスを激しく彷彿させる感じが良いです。
ぜんぜんアフロじゃないけど、くさ目のジャズ・ファンクとして及第点ですね。
でも71年の時点でフランスでこういう音楽やってたというのはなかなかすね。

続いてCDの2曲目。

Manu Dibango & Hal Singer - Soukouss Part. 1 & 2 ('71)

こちらはハル・シンガーさんとの共作名義。
ハル・シンガーさんはスウィング期から活躍するアメリカの黒人テナー・サックス奏者で、いわゆるホンカーの部類に属するタイプの人ですが、60年代の中盤以降はフランスに移住。
彼の地で録音した作品はなかなかイイ塩梅のジャズ・ファンク物が多いです。

これもバッチリな内容ですね。

Manu Dibango - Soul Makossa ('72)

こちらが有名なソウル・マコッサ。
まあヒットしそうなベタな楽想だとは思いますが73年のアメリカには新鮮に響いたでしょうね。

もう1曲だけ。

Manu Dibango - Hot Thing ('72)

この曲なんかはトム・スコットみたいな感じでアフリカ臭はほぼゼロですよね。

コラムの中に出てきたDJのデヴィッド・マンキューソさんはほんとにクラブ・ミュージック好きとかクラブ系のDJにとっての神様みたいな人で、下の『The Loft』って彼のプレイ・リストを並べたコンピが2000年に発売になったときは飛ぶように売れてました。
これも今ではアホみたいに高くなってますけど、こっちはたくさん売れてるので中古屋行ったら割と安くで見つかるのではと思います。



ではまた来週がんばります。
つうか軽く30分オーバーしてるよ。