2014年1月30日木曜日

2014/1/30のFunk 裏 Recommend

まいど。

先週は更新お休みしてすいませんでした。
どう考えても自分が悪いのですが、いくつかの差し迫った締切に追われており、ブログ書いてる時間があるんなら早く仕事やれよ、と叱られる状況でありましたので、謹んでお休みさせていただきました。

ところで集中力というのはどこかに売ってたりするもんでしょうか。



今日もほぼ試聴リンクだけでお届けしますが、せっかくなので先週のコラムの音源紹介から。
2014/1/23のFunk 裏 Recommend

知る人ぞ知るデトロイトの才人(怪人?)エディー・ラスさんの有名すぎるレア・グルーヴ盤でございました。
ミックスド・バッグというバンド名、ラリー・ノゼロというサックス&フルート奏者の名前だけ覚えておいていただけると今後も応用が利く場面があろうかと思います。

有名なフルート・ジャズ・ファンク・クラシックから。

Eddie Russ - The Lope Song

続いてスティーヴィー・ワンダーのこちら。

Eddie Russ - You Are The Sunshine Of My Life

リリース元はデトロイトのJazz Mastersというレーベルでありまして、オリジナルLPは今でも結構レア盤。
ジャケ違いの太陽ジャケも出ております。
CDはこちら

エディー・ラス関係ではこの後Monumentというレーベルから出した2枚のアルバムも有名。
そちらはちょいとディスコ風味の電化ジャズ・ファンクといった趣です。

あとはミックスド・バッグ名義で残した『Mixed Bag's First』というのもあります。
こちらは3大スピリチュアル・ジャズ・レーベルのひとつであるTribeからリリースされ、ラスさんは契約の関係か変名でクレジットされております。


続いて<本日のFunk 裏 Recommend>。
地域特集第4弾(かな?)としてデトロイト編に突入しました。
結構やりがいある特集にできそうな気がします。

最初は先週のエディー・ラス/ミックスド・バッグの一員だったラリー・ノゼロさん。
デトロイトの白人マルチ・リード奏者です。
個人的にはスタン・ゲッツとズート・シムズを足して割ったようなこの人のテナーはかなりいけてると思う。
機敏な印象のソプラノもいい感じです。

レーベルはケニー・コックスさん(p)とチャールズ・ムーアさん(tp)率いるStrataレーベル。
いちおうスピリチュアル・ジャズの重要レーベルなんですが、今日のような白人ミュージシャンの作品もリリースしるのがユニークです。

Strata East設立前のスタンリー・カウエルさんがミシガン在住時に彼らと共演、影響を受け、その後チャールズ・トリヴァーさん(tp)と設立したのがStrata Eastというわけです。

レア・グルーヴィなこちらから。

Larry Nozero - Tune For L.N.

続いてはバラードだけど、他にリンクが無いのでこちらを。
スタン・ゲッツとエディー・ソーターのレコードをちょっとだけ思い出したり。

Larry Nozero - Tony


お求めはこちらから。


ところでなんでAmazonのアフィリエイトリンク貼れないんだろう。
教えてGoogleの人。

また来週頑張ります。

2014年1月16日木曜日

2014/1/16のFunk 裏 Recommend

まいど。

とか言ってるうちに1月もはや中旬。
いつから人生倍速早送りになってしまったのでしょう。
寒いホームで電車待ってる時だけ経つのが遅いくせに。


今週はロニー・ジョーダンさんの訃報から。
アシッド・ジャズ華やかりし時代に大活躍された英国のギタリストです。
いまだ51歳という若さでの逝去は残念でなりませんね。

『The Antidote』(92年)というアルバムはそれこそCDがペラペラになるくらいまで聴き倒しました。
自分の音楽歴のかなり大事なベースの部分の滋養になったことは間違いないので、ジョーダンさんには感謝しきりです。
あの時代にこのアルバムが切り開いたもの、結びつけたもの、を考えれば非常に重要な仕事をされた、と僭越ながら思いますね。

Ronnie Jordan - So What (from The Antidote, 1992)

関係ないけど、このアルバムを見たり聴いたりすると、なぜか大学の図書館の風景がまざまざと浮かんで来ます。
それこそ、しんとした館内にひそむ学生たちの静かな熱気とか、窓の外で赤黒く色づいていた広葉樹の葉のことまで。
時間が経ってしまうのは早いけれど、音楽の中に閉じこめられた記憶は永遠ですね。




今週のFunk 裏 Recommend

すいません、昔思い出してちょっぴり泣いてしまいました(ウソ)。
本日のレコメン盤試聴行きましょう。
Sounds Of Unity and Soul。

レア・グルーヴ黎明期より最重要盤のひとつ。
オリジナルLPは今も値段落ちなくて高価です。
まさにローカル・ファンクの秘宝って感じの佇まいやジャケのフォントとかも文句なしに最高。

テーマ・ソング的なこちらからどうぞ。

S.O.U.L. - Soul

後半の無茶な盛り上げ方がたまらんですね。
この時代の若い黒人ミュージシャンは、同胞たちよひとつになって協力しあって社会を変えて良くしていこう、というメッセージが溢れんばかりですね。
Unityという言葉にその辺があらわれています。

続いてリチャード・エヴァンスのこちら。

S.O.U.L. - Burning Spear

中盤のブレイクを「ひょっとこファンク」とか勝手に名付けてしまいましたけど、聴けば聴くほど(いい意味での)ひょっとこ感が出てきますね。
いい意味でのひょっとこ感ってなに?って話ですけど。

アルバムの1曲目に入ってるのは疑似ライヴ風のこちら。
こちらはサックスでのプレイです。

S.O.U.L. - Down In The Ghetto

明らかにダニー・ハサウェイのカヴァーだと思うんですけど、オリジナルと書いてあるのはブリッジとか付け足してるから?

最後にセカンド・アルバムからスティーヴィーのカヴァーでお別れしましょう。

S.O.U.L. - My Cherlie Amor (from Can You Feel It?, 1972)


CDの方はファーストとセカンド、お得なカップリングで絶賛発売中でございます。
なぜか先週からアフィリエイトのやつが貼れない。

ではまた来週。
風邪ひくなよ。

2014年1月9日木曜日

2014/1/9のFunk 裏 Recommend

まいど。
本年もひとつよろしくお願い申し上げます。

年末年始のお休み1週間の過ぎ行く速度のあまりの速さにハゲそうになりました。
実家でやろうと仕事抱えて帰省したものの結局何もやらなかった、という毎年のルーティンが繰り返されただけでした。
気を取り直して今週からがんばります。



今週のFunk 裏 Recommend

フルート特集をどこまで続けようか、その次は何特集にしようか、悩みながら続けておりますがいまだ結論が出ておりません。
まだまだ紹介したいのあるんですが、フルートもう飽きられてるんじゃないかと思ったり。

というわけでやる予定だったボビ・ハンフリーは中止にして今日はもっとマイナーなこちら。
ボビ嬢はなんだかマイゼル兄弟仕事のお飾り人形的に見える瞬間もあって、ちょっとかわいそうなんですけどね。

ロジャー・グレンさんはフルート、ヴィブラフォンを中心に、サックスやクラリネットも吹くというマルチ楽器奏者。
現在もベイエリアでバリバリ元気で活動されているようです。

今日のアルバムにもベイエリア・シーンの重鎮ピート・エスコヴェードが参加してますけど、マイゼル仕事以降はエスコヴェード・ファミリー的な感じでラテン・ジャズ・セッションなんかに多く参加。
唯一のアルバムである今日の一枚は裏ジャケで飛行機操縦している写真が載ってますけど、残念ながらこの作品で飛翔することは難しかったみたい。






















では1曲目から。
スカイ・ハイというよりもむしろヘッドハンターズ的なファンク・フュージョンです。

Roger Glenn - Reachin'

特にBlue Noteのスカイ・ハイ作品にはなんというか、何もかもがメロウに見えるような特殊なサングラス越しに世界を見てる的な独特のフィルターがかかってる気がして、まあそれがあのミラクルな魅力の秘密のひとつだと思うのですが、このアルバムではそういう支配的なフィルター感が希薄で、それがマイゼルらしくないと感じるゆえんであります。
この曲なんかいちばんそう。

続いて高速ブラジリアーン。

Roger Glenn - Rio


久しぶりに聴くといいですねこういうスリリングな感じ。
ブラジリアン・フュージョンのトレンドは何年かしたらもういちど来そうな気がする。

続いてスカイ・ハイらしいメロウ・チューン。

Roger Glenn - Don't Leave


ビートが引き延ばされて続いて行くみたいなこのループ感はまさしくスカイ・ハイ・マジック。
アシッドっす。

アルバム紹介は以上です。
ロジャー・グレンさん、ビル・サマーズさんの名盤『Feel The Heat』とかにも参加してますが、意外なところではこんなのにも。

Mary Lou Williams - Kyrie - Lord Have Marcy (from Mary Lou's Mass, 1975)

「へぇ〜」って感じですよね。


なぜかAmazonへのアフィリエイトリンクが貼れないのでここにリンク貼っておきますが、2010年に英ACE社によって世界初CD化されておりますので、今ならCD買えるようです。


では今日はこのへんでドロンします。
また来週頑張りますね。