2014年7月17日木曜日

2014/7/17のFunk 裏 Recommend

まいど。

ホレス・シルヴァーさんはある程度予期していたものの、チャーリー・ヘイデンさんまで亡くなってしまうとは想像もしておらず、何かが抜け落ちた気分になって仕方ない今日この頃ですがそれにしても暑いですね。

サン・ラーさん公演@ブルーノート東京に誘われて観に行ったのですが、例の食あたり体調最悪な真っ最中でおまけにしとしと雨も降ってるし、ということでこちら側は万全ではなかったのですが、それでも衝き動かされる何かは感じました。

そして20年以上前にライヴ・アンダー・ザ・スカイでアーケストラを観た時のことを思い出しました。
あの年の出演者はアーケストラの他にマイルス・デイヴィス、デヴィッド・サンボーン、とか今では考えられないラインナップだったと記憶しています。

楽屋の方でマイルスがママチャリに乗って移動していた、という意味不明の怪情報が飛び交って、ほんとに舞台裏の方を観に行ったことを覚えています。



今週のFunk 裏 Recommend

さすがに今週もスティーヴィー・カヴァーで押すのは無理だったっす。
ということでこちらのファンク・バンド。
やっぱりゴーゴー初期的なサウンドを持ったバンド、と考えていいんですよね?

ビートルズをファンク・カヴァーしたドス黒い奴がこちらです。

Black Heat - Drive My Car

いいですね〜。
こういうファンクなビートルズ・カヴァーばかりでコンピ作りたい。
サックス・ソロがダニー・レイさん。

続いてイントロのブレイクビーツが有名サンプリング・ソースなこちら。

Black Heat - Zimba Ku


曲自体は大したこと無くてもこういうブレイクひとつで有名曲になるっちゅうのが変なところ。

個人的にはこういうストレートで骨太なファンクの方が推薦すべきだと思われ。
ヴォーカルもいい感じです。

Black Heat - Questions & Conclusions


ブレッカー兄弟とか入ってるのはまた別の曲です。
ソロなどは取ってないのであしからず。

サックス・ソロと言えばこちら。

Black Heat - The Jungle (from Black Heat, 1972)

セルフ・タイトルのデビュー・アルバムの冒頭の曲。
Jungle Boogieを先取ってる感じですね。
後半に出てくるデヴィッド・ニューマンのテナーがいわずもがな男前。
こぶしの利かせ方で勃つよ。

続いて74年のセカンドから。

Black Heat - No Time To Burn (from No Time To Burn, 1974)


チャート46位と唯一小ヒットしたファンク曲です。
ちなみにダニー・レイ・トンプソンが参加するのはこのアルバムから。

この3枚とも1,000円シリーズというのは実にウレシいですね。



ではまた来週それなりに頑張ります。





2014年7月12日土曜日

2014/7/10のFunk 裏 Recommend

まいど。

先週の食あたりが異様に長引いていつまでもしくしくと腹が痛いのでこれは食あたりじゃなくてもっとヤバい病気か何かなのではとビクビクしながらついに病院に行ってみたのですが、やっぱり食あたりですねということで処方された薬を飲んでたらたちまち回復しました。
色々とご心配おかけしてすいません。

しかしながらこの1週間以上、おかゆ/うどん/バナナ/りんご、というおなかに優しい食事のルーティンだったので、すっかり油っこいものを食べるのが怖くなりましたね。
なか卯に行って「はいからうどん」を頼むときに、天かす抜きで、というのが常識になっていました。
あんなに天かす好きだったのに。

あ、先週の金曜日、体調最悪なのをおして観に行ったサン・ラ・アーケストラは最高でしたよ。
綿花畑のブルースから宇宙の神秘までつながっているような空間的時間的超越と、黒人的な胡散臭さが健在でした。
アルト・サックスで金切り音を立てながら客席を徘徊するマーシャル・アレンさんのおツユが顔にかかりました。





今週のFunk  Recommend

今週はロニー・ロウズさん。
兄はフルートのヒューバート・ロウズさん、妹はヴォーカルのデブラ・ロウズさんというテキサスの音楽一家。
年齢的にはヒューバートさんやクルセーダーズの4人より一回りくらい若いですね。

では1曲目。
あー、これね、って感じ。

Ronnie Laws - Always There

コラムにも書きましたが、ロニーさんのサックスは非常にスムース・ジャズ的。
コンセプトから違うって感じがします。
何にせよそれを始めた人、ってのはオリジナルでエラいと思う。


Ronnie Laws - Momma


この曲のロニーさんはいちばん燃えてる感がありますね。
バック・コーラスはアットホーム・プロダクションズ所属のサイド・エフェクト。

もう1曲。
例のスティーヴィー・カヴァー。
こういう諧謔的な曲調たまに繰り出しますよねこの人。

Ronnie Laws - Tell Me Something Good



原曲のルーファス&チャカ・カーンを歌ったチャカさんとスティーヴィーさんの共演映像はどうですか。

Stevie Wonder & Chaka Carn - Tell Me Something Good


むかし成田空港の乗客出口で知り合いが出てくるの待ってるときに車椅子に乗ったチャカ・カーンが突然現れて下から舐めるようにギロッと睨まれたことあります。



ロニーさんのBlue Note作品は全部1,000円になってますね。

というわけで、途中まで書いておいて、更新日の翌日夜まで「公開」にしていなかったのをてっきり忘れていた今日のBlogでした。
来週もよろしくお願いします。



2014年7月3日木曜日

2014/7/3のFunk 裏 Recommend

まいど。

別に落ちてるもの食べたわけでもトイレ行って手を洗わなかったわけでもないのですがエラい食あたりにあいまして、大いに下痢をするとともに肛門がすり切れそうに痛く、河原にゴロゴロ転がってるみたいな変な形をした石が腹に詰まってるような疼痛と不快感で食欲も無く、さらにピークには発熱まであって寒くてうんうん唸りながら寝ておりましたが皆様はお元気だったでしょうか。

そんなわけでまだ100%回復しきっていない現状ですので、何卒お手柔らかにお願いいたします。
便所の紙も柔らかな奴で何卒お願いいたします。



今週のFunk 裏 Recommend

まさかの3週続いてのスティーヴィー・カヴァー推しでイカせていただきました。
さっそく1曲目からどうぞ。

Gene Harris - As

いいですね〜。
思わずリピート・ボタン押したくなる心地よさですね。
助手席に座る彼女もウットリするに違いないですよ。

ヴォーカル担当はラルフ・ビーカムという人。
詳細不明です。
この曲だけヴァーダイン・ホワイトがベース弾いてます。

では次の曲。

Gene Harris - If You Can't Find Love Let Love Find You


もし君が愛を見つけられなかったとしたら、愛の方から君を探しにこさせれば良いじゃん、というタイトル。
やっぱり人生能天気な人の勝ちですね。
この曲のヴォーカルはプロデューサーのジェリー・ピータースさん。
ヘタではないけど、個性も無いという感じです。

そしてドナルド・バードをフィーチャーしたこちら。

Gene Harris - A Minor

これでキーがA Minorじゃなかったら詐欺みたいな曲ですね。
バードさんはすでにBlue Note最終作をリリースしたあとでしたが、まだ契約はギリギリ残ってた感じでしょうか。
やっぱりマイゼル期よりもやや元気な感じがします。

ラストのバラードも貼っておきます。
冬の海岸のカフェで聴きたいこちら。

Gene Harris - Cristo Redentor Part 1 & 2

メロが素晴らしく、忘れがたい印象を残します。
バードのリリカルで、「晩年感」のある吹奏も胸に沁みる。

この時期のハリスさんは何というか、CBS/Columbiaのラムゼイ・ルイスに対抗してBlue Noteからはハリス、という感じだったんでしょうね。
たぶん『Sun Goddess』で大ヒットを飛ばしたラムゼイ氏のように行きたかったんでしょう。
このアルバム『Tone Tantrum』の前の作品にもEW&F組、スカイハイ組がこぞって参加しております。
いずれも悪くないアルバム揃いです。
が、やはりラムゼイ氏の濃厚な存在感には到底かなっていない気がしますが。




以上です。
みなさまも食あたりにはじゅうぶんご注意ください。
また来週頑張ります。