ジミー・キャスターさんが亡くなりましたね。
ソウル/R&Bの世界では数少ない管楽器奏者兼バンドリーダーやった人です。
サンプリング・ネタにも数多くなったせいかヒップホップ/レア・グルーヴ業界からはリスペクトですが、キング・カーティス同様、ソウル/ファンクのメインストリーム・ファンからは軽視され続けてきた存在な気がします。
もともとドゥワップ・シンガーだったのが60年頃にサックスにチェンジ。
66年に「Hey Leroy, Your Mama's Callin' You」がヒット、JBで知られるSmashレーベルからアルバムを出しています。
その後72年に「Troglodyte (Cave Man)」がビルボードの6位を記録する大ヒット。
そのシングルを含んだアルバム『It's Just Begun』をリリース。
このアルバムはレア・グルーヴ/ファンクの大クラシックですね。
ほんでそのアルバムからの最大のヒット曲。
Jimmy Castor Bunch - Troglodyte (Cave Man)
原始時代をテーマにしたコンセプチュアルなアルバムで、曲名は穴居人の意味。
チャールズ・ミンガスの『直立猿人』を思い出しますよね。
ヒップホップのサンプリング・ネタとしてあまりにも有名なのはこのタイトル・トラック。
Jimmy Castor Bunch - It's Just Begun
こんなんサックス2本くらいをフロントにしてカヴァーしたらめっちゃかっこええんちゃうかな。
デビュー・アルバムも個人的に大好きなのでご紹介。
ヒットしたタイトル・トラック。
Jimmy Castor - Hey Leroy, Your Mama's Callin' You
最高にハッピーなカリプソR&Bてな感じですね。
「リロイ、おかんが呼んでるで」というだけの曲でなぜこんなに盛り上がれるのかフシギ。
そしてこの曲のレス・マッキャン・ヴァージョンがカッコ良過ぎ。
Les McCann - Hey Leroy, Your Mama's Callin' You
あとはこんな曲も。
Jimmy Castor - Winchester Cathedral
その後も80年代までレコード・リリースは継続、近年もライヴ活動は積極的に行っていたようで、僕のところにも以前「来日したがっている」って話はありました。
なんとも残念な話。
おまけにCD買えるようにリンク貼ろうと思ったけど人気無いのかAmazonにもほとんど在庫なくてカナシい。
『Hey Leroy』は昔国内盤が出てたけどもう廃盤、『It's Just Begun』は輸入盤さえない状況だなんて。
前書きが長くなりましたが今週のFunk 裏 Recommendの音源を紹介させてもらいます。
今週からマロ関係でボチボチいきます。
Malo - Nena
なんや動画で貼り付けてある写真がイミフですが。
ラテンなアイディアはちがうなあ。
Malo - Suavecito
当時のテレビ番組ですね。
哀愁な感じでいいんだけど国歌にしては陰気すぎるんちゃう?
歌詞がええんかな。
これも当時のライヴ音源みたい。
有名なフィルモアでの公演。
Malo - Pana
続いてセカンド・アルバムの『Dos』から、ラテンの血が通ってない我々にさえラテンの血を分泌させて沸騰させてしまいそうなエキサイティングな高速グルーヴァー。
Malo - Latin Boogaloo
こちらも超ド級の高速チャカポコ・グルーヴァー。
ラッパ隊がアクロバティックすぎて憤死。
Malo - Oye Mama
最後に最近のライヴ風景も。
ホルヘ・サンタナさんもゲスト参加して楽しげ。
いまもチカーノ・コミュニティでは大人気みたいですね。
Malo - Nena (Live at The Fox Theater)
ほな今日はこのへんで。
また頑張ります。
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