2012年7月29日日曜日

2012/7/26のFunk 裏 Recommend

まいど。
またもや更新遅くなりましてもごもご。

フジロックのこともオリンピックのことも忘れてひたすら原稿書いてたこの一週間でしたがおかげさまで何とか一段落つきました。
表連載の原稿さえ落としそうになりましたが何とかなりました。
編集長スイマセンでした。

早速今週のFunk 裏 Recommendの音源紹介に参ります。
今週は暑いうえに紹介してる作品も暑苦しい感じなのでさらっと。

Boscoe - He Keeps You

チキチキ言ってるハイハットとポフっていう感じのバスドラの音がたまりません。
全体的に音がモコってるのはマスタリングが雑なせいとか色々あると思われますが。
管の3人がヴォーカル/コーラスなんでどちらかしか出来ないというところも微笑ましいですね。

Boscoe - We Ain't Free

これもドラムとかベースとかかなりカッコいいんですが、どうにもスカスカ感が残念なのでオルガンが入ってたら完璧なのになあと思うのですが、まあ何か足りない感じもかわいげがあって良いと思います。
中盤で結構プログレッシブな展開になりますのでぜひ途中まで聴いてみてください。
そのあとのホーン・ソロもイケてます。

最後はこんな感じで。
青春って感じですよね。

Boscoe - If I Had My Way



この作品を世界初CD化したのは最近イイ仕事っぷりが目覚ましいシカゴのNumeroというレーベルでございます。
紙ジャケで丁寧なブックレットもついてくるというイイ仕事なパッケージなので廃盤にならないうちにどうでしょうか。

マスターテープが失われていたらしくレコードから音を起こしているマスタリングなのでノイズが出るのはしょうがないのですが、オレならもうちょっとキレイにできるかなという印象です。
でもNumeroのリリースには要チェックな感じですよ。



それで、ここからはシカゴ・サウスサイドのヤバいご同輩の音を聴いてみてください。
この連載でもとりあげたザ・ファラオズとかピーシズ・オブ・ピースの音です。

The Pharaohs - Damballa


フェニックス・ホーンズで有名なドン・マイリックとかChessのスタジオ・ベーシストだったルイ・サターフィールド、その後西海岸でビルド・アン・アーク等にも参加するデーフ・レクロウなどが参加していた伝説的なバンドの1971年作。
EW&Fのモーリス・ホワイトもかつてはメンバーでした。
最高としか言いようがない。

The Pharaohs - The Pharaohs Love Y'a All


このテンション高さ。
CDは中古とかでは全然珍しくないんですけど、もう廃盤です。
もう一枚ライヴ盤も出ていて、そっちもオススメです。
iTunesならすぐ買えますのでそこんとこよろしく。


こちらはファラオズと同じScarabというレーベルから出る予定だったピーシズ・オブ・ピースのアルバムを2007年に発掘したヤツ。

Pieces of Peace - Pollution

なんか新主流派みたいなテーマがカッコ良すぎる。
こちらにもフェニックス・ホーンズのマイケル・デイヴィスとかデーフ・レクロウとか入ってます。


という感じで、EW&Fマニアの人はこの辺まで掘りさげてみるとなぜ彼らが宇宙とかエジプトとかアフリカとかをテーマ/モチーフにしていたかが垣間見れるのではと思うのです。
来週の連載ではもう少しその辺切り込むつもりです。

今日は早いですがこの辺で。
アデュー。


2012年7月21日土曜日

2012/7/19のFunk 裏 Recommend

まいど。

更新遅れましてもごもご。
夜中のアイスをどうやってがまんしたらいいのか教えて欲しい今日この頃ですがみなさまこの暑い中いかがお過ごしでしょうか。

もっと瘠せたいと思っているにもかかわらず一日二本(個)ペースでアイスを消化してるんですけど、アレですよね、最近はコーラとかゼリーとか何でもカロリーゼロのがあるくせになんでアイスはゼロの無いんでしょうね。
カロリーゼロとか糖質ゼロのアイスがあったら遠慮無しにボリボリ食べるのに。


ぜんぜん関係ないですけどAmazonでガリガリ君検索すると、
「電卓 ブルー ガリガリ君」とか
「ガリガリ君 パズル 梨」とか
「ガリガリ君 パカッとせんぷうき」とか
「ガリガリ君 ひえひえシャンプー」とか
「ガリガリ君 にょっきりストラップ3」とか
色んな意味でやや暴走気味なガリガリ君が見れるの知ってました?




それでは本日のFunk 裏 Recommendです。
今日から新章であるシカゴ・ファンク編に突入してしまいました。


最初は名門Brunswickの箱バンであるウィリー・ヘンダーソンのダンス・アルバム。

いわばダン池田とニューブリードがレコード出したみたいな感じです。
古くて良く分からない人は無視してください。


ファンキー・チキンというのは腕を折り曲げて手羽みたいな感じにしてパタパタさせながら首をつきだしたりお尻を振ったりして踊る当時流行のダンス・スタイルの名前です。
なんだかんだいってブラック・ミュージックの歴史にはその折々のダンス・スタイルが深く関連していますよね。

そんな踊りを想像してもらえればこのダサイジャケの意味も分かってくるような。


Willie Henderson - Soulful Football

スライのフレーズをここまで堂々とパクっておきながらカヴァーでは無いと言い張るところがさすがウィリーさんです。
しかしジャケのおっさんはウエストくびれててうらやましい。

次の曲はオリジナル。

Willie Henderson - Off Into A Black Thing


素直にカッコいいですね。
「黒い方へ・・・」っていうタイトルもシブい。

次はタイトル・トラックですけど、

Willie Henderson - Funky Chicken Part. 1 & 2



まあガヤが多くて期待するほどじゃないって感じでしょうか。


このアルバム、Brunswickで出してるタイロン・デイヴィスの曲のインスト・カヴァーとか、要するに自社音源が多いんですが、どうやら歌のときに録ったトラックの使い回しみたいですね。
つまりカラオケってことです。
歌のパートはトロンボーンとかサックスがせつなく歌い上げるのです。


他の曲もパーティ系のダンサブルな曲がほとんどで、バラードとか湿っぽいの皆無なアルバムなのでファンキィなドライブとかにぴったりかと思います。
ファンキィなドライブと言うシチュエーションがどのようなものかは言っておきながら想像つきませんけど。






このスペイン産のリイシューはジャケが緑に塗りつぶされてオリジナルのイナタさが半減してますね。
オリジナルLPは田舎の民家の外壁みたいな黄土色しています。






以上で今週の音源紹介は終わりです。



ほんとはもう少しCadet続けたかったんですけど、CD化になってる作品があまりに少ないのとジャズ物が続き過ぎなのとで潔くやめました。
ホーンが入ってないのも多いし。

それで余計なことですが、現在奇跡的にCDになってるCadet作品でオススメのものを何点かご紹介してCadet編の締めくくりとさせていただこうと思っています。


まずはマリーナ・ショウの大名盤から。


Marlena Shaw - Woman Of The Ghetto (from The Spice Of LIfe, 1969)




この「ゲンゲゲゲゲンゲンゲンゲン〜」というフレーズが頭から離れなくなってきたらもうCadet検定4級くらい合格したようなもんです。


これはリチャード・エヴァンス&チャールズ・ステップニー・コンビが脇を固めたCadetを代表する名盤。

中盤の印象深いカリンバ・ソロはステップニー/モーリス・ホワイトとともにEW&Fに持ちこまれてカリンバ・プロダクションズという名前にまでつながっていきます。


マリーナ・ショウというシンガーはBlue Noteの「Who Is This Bitch, Anyway?」が有名ですけど、Blue Note以前にCadetでデビューしてて、2枚アルバム残してます。

これはアシュフォード&シンプソンの名曲「California Soul」のベスト・カヴァーも入ってる良いアルバム。


ロープライス500円だってさ。
オリジナルLPは1万円以上するのに。




そのチャールズ・ステップニーが神であるゆえんが良く分かるのがラムゼイ・ルイスのこれ。


Ramsey Lewis - Cry Baby Cry (from Mother Nature's Sun, 1969)

企画自体はビートルズのホワイト・アルバムをカヴァーする、というベタなものなんですが、ステップニーの比類なき音楽的想像力と演出力がパーフェクトに発揮された作品です。

ジャケット通りのイメージでそこに作られたおとぎの世界的な箱庭的幻想空間にはもはやビートルズの幻影はメロディ以外には残されていなくって、ツボをわきまえててサプライズに満ちててしかもファンキィなトラックのなかを、ラムゼイ・ルイスのいつもの通りのあの黒々として威厳と官能に満ちたピアノが闊歩します。

特にジャズ・ファンとかでラムゼイ・ルイスを三流ピアニスト扱いする人がいますけど、この人みたいに絶対的な文体持ってるスタイリストはあんまりいないです。

表現がアホですが、ごく普通の手順のセックスしかしてないのにこの人の場合はあとでめちゃくちゃウマいと言われたり印象に残ったりする、そういう感じです。
だからそっちに自信が無い男はラムゼイ・ルイスをいつまでも軽視し続けるのです。
オレいいこと言ったよね。




Chessを代表するアーティストのひとりが先日亡くなったエタ・ジェームズ。
60年代とか初期のヤツはなかなか濃厚なのでちょっとキビシいかと思いますが、70年代以降のヤツは相当にファンキィで彼女の歌のディープさが良く分かると思います。


Etta James -  You Give Me What I Want (from Come A Little Closer, 1974)

ロック・ファンとかでも聴けそうなサウンドですね。
しかし歌ウマいなあ。
ベースがチャック・レイニーでキーボードがラリー・ミゼル。



ジャズ・ピアノの大御所ですがレイ・ブライアントも60年代後半からは試行錯誤していた感じでこういう風なポップな作品も残しています。
ラムゼイ・ルイス風に売りたかったんだと思うんだけどイマイチ成功しなかった的な感じだとおもうんですが、このアルバムとか今聴くと音は最高です。

Ray Bryant - Land Of Make Blieve (from In The Cut, 1974)


ほんとは『Up Above The Rock』っていうアルバムの方がオススメなんだけど例によって廃盤みたい。




もうひとつのCadetの顔と言えばコーラス・グループのデルズなんですが、こちらはデルズ風に売りたかったんだと思うんだけどイマイチ成功しなかった的な感じパート2なグループ。


Shades Of Brown - Lie #2 (from S.O.B., 1970)

レア・グルーヴ的にはデルズよりこっちの方が楽しめるかもしれません。
シカゴのDusty GrooveがCD化してくれましたけどこちらも廃盤寸前。






Cadet Conceptではこんなんも。


Archie Whitewater - Cross Country (from Archie Whitewater, 1970)

フラワー・ムーヴメント的なサイケ・ロックとジャズを半ば強引に合体させてみたらこんな変な感じになりました、という感じの終末感漂うジャズ・ロック。
サンプリング・ソースの宝庫みたいに色んなアイディアが溢れてるアルバムです。
クリエイター向けかも。


以上でした。

いずれどこかでArgo/Cadetはちゃんとまとめます。
ある種のライフワークとして、誰も見ていないとしても。



ではまた来週頑張りますね。

2012年7月12日木曜日

2012/7/12のFunk 裏 Recommend

まいど。

今日ご紹介のジョン・クレマーの『Blowin' Gold』というアルバム、いちおう日本盤でCD化されてはいるもののすでに廃盤で入手困難なCDなので、特にオススメの「Free Soul」という曲だけでもYouTubeで聴いてもらおう、んで良かったらiTunesとかでデジタルで買うたらええやん、素敵やん、と思っておりました。


が、なぜか日本のiTunesには売っておりません。
米国のiTunes Shopには売ってますが。


じゃあYouTubeで聴けるリンクだけでも貼っておいて、再CD化されたときに買ってもらうか、もしくは平和な再発売運動でも巻き起こしてもらおう、と思ってYouTubeで探したのですが、なんか変なリミックス・ヴァージョンはいくつか上がってるものの肝心のオリジナルはYouTubeにも上がってない。


ジョン・クレマーに飢えた市井の音楽愛好家の間からはこんな切実な声まで上がってるのに(腹立てる必要は無いと思いますけどね)。


じゃあめんどくさいけど自分でYouTubeに上げようと思って30分くらい時間使って.movファイル作ってアップロードしたんですが、
「UMG(Universal Music Group様のことです)さんが所有しているコンテンツが含まれているのでブロックされています」
「この申し立てによって、アカウントにペナルティーが科されています」
と速攻でYouTubeからメールが来て怒られました。

もちろんビビって光速で削除しましたよ。
UMG様たいへん申し訳ありませんでした。

とうわけでUMG様が提供してくださっているここの30秒の試聴リンクくらいしか、正規で試聴する術はないということなのです。
このBlogに来てくださった皆様にもたいへん申し訳ありません。

現状日本でソフトを購入する術もない以上、この曲のフル試聴によって妨害されるようなソフト売上も無いと思うのですが、売ってないから何してもオッケー、という訳じゃないですよね。
そもそもこんなCDもデジタルも売ってないようなマイナー作品を紹介したオレが悪いのです。



それでもいちおう少しでも聴いてもらえればと思ってネット上に公開されていたリンクを探し当てたので貼っておきますが、遵法が当然の善良な皆様は30秒以上は聴かないでくださいね。
一般市民であるオレには全く判断が付かないのですが、これが正規のアップロードである事を願って止みません。




オレだけかな、この曲にめっちゃ青春のヤブレカブレ感感じるの。

違法ダウンロード行為についてはこちらもご参照ください。



ちなみに「Free Soul」が入ったコンピレーションでよければこんな素敵なのが売ってます。



実はこれCadet音源だけを使って作られたコンピレーションです。
ロータリー・コネクションに始まり、ラムゼイ・ルイス、マリーナ・ショウ、デルズ、とCadetの顔が勢揃いな上に、名プロデューサーズであるチャールズ・ステップニー、リチャード・エヴァンスのこともちゃんと男前なライナーで触れられています。
選曲のセンスが素晴らしくたいへんオススメなコンピですよ。


で、なんかこのコンピに入ってる「Free Soul」聴いてると、ベースの音とかクリアすぎて、何かLPのテイクと違うようにも聴こえてくるのですが多分聴き間違いですよね。

メンバー紹介しとくと、
ベースはフィル・アップチャーチ(このひとはギターもベースも達者です)
ドラムがモリス・ジェニングス
ギターがピート・コージー
オルガンがリチャード・トンプソン(有名なイギリスのギタリストとは別人)
というこの時期のCadetのハウス・バンド的な人たちです。
特にピート・コージーのギターが最高すね。


ホントはもう1曲、「Excursion #2」って曲を貼付けたかったんですが、それもYouTubeにアップしたとたんアラート・メールが来たので光の速さで削除しました。
マジでこの忙しい時に1時間くらい使った時間を返してください。






原稿でも書きましたジョン・クレマーさんの得意技にエコープレックス使いというのがあるんですけど、どんなんかと言えばこんなんです。


John Klemmer - Primary Pulse (1974)

今の時代となっては小手先感出まくりのエフェクターですよね。
ダブにもなってないし、バラード以外で使い用が無いのも残念な感じで。

クレマーさんはCadetのあと、Impulse!、ABC、と70年代はアルバムを量産します。
正直何でそんなに人気だったのかが疑問なところではあるんですが、その中でもちょっとだけ有名なのはこれくらいでしょうか。
超ダンサブルなブラジリアン・ディスコ・フュージョンと言った趣です。

John Klemmer - Brasilia (1979)

1979年には『Nexus』というシリアスなジャズ・アルバム出して話題になりますが、その後はスムース・ジャズ方面のアルバムが多いです。

スムース・ジャズってアメリカでだけしかほとんど売れない特殊マーケットなんですが、こういうマーケットが存在し得てるところが変な国だな〜と思いますよね。


すいません今日は短いですがこのへんで。
また来週頑張ります。






2012年7月5日木曜日

2012/7/5のFunk 裏 Recommend

まいど。

レバ刺しともフライドチキンとも無縁の一週間を送っておりました。
メガシャキとガリガリ君さえあればこの夏は越せそうな気がします。

今日は前書き無しでさっそく今週のFunk 裏 Recommend行きましょう。
ハイノート自慢の若大将ボビー・ブライアントの71年のアルバムです。

状況を説明しておくと、エリントン楽団で有名な大先輩キャット・アンダーソンにバック吹かせてソロも先攻で吹かせるという前座扱いしといて最後に自分が目が覚めるような高音カマしておいしいところ全部持っていこうと考えてたのだがキャット先輩は考えていた以上に天然で天才だった、という状況です。

テナー・サックスのソロのあとに2:40くらいからキャット先輩が登場、時空が曲がります。
遠くはなれた北極だか南極だかで巨大な氷壁が割れるのを感じます。
その後4:20くらいからブライアントの番です。

Bobby Bryant - A Prayer For Peace


猫先輩おそるべしですよね。
チュルチュルチュルチュル言うてますよね。
もはや虫とか蚊とか鳥に近い存在ですよね。
ハイノートの限界というか人間の可聴域の限界に挑むプレイですよね。
もしかしたら僕らには聴けない可聴域を越えた高音でコウモリとかにしか聴けないレベルの高音を猫先輩は出してるかも知れません。

あと何げに猫先輩がこういうジャズ・ファンクでソロ吹いてるのも珍しいと思いますよ。

ブライアントもじゅうぶんスゴいし頑張ってるんですが「今日は僕の晴れ舞台やからムチャせんといてくださいって猫先輩にあれほど言うたのにオレより高い音出してどないするねん」というのが本音じゃないでしょうか。

ブライアントが頑張ってる別の曲も聴いてあげてください。
この曲でもかなり攻めてますよ。

Bobby Bryant - Kriss Kross

高音ばかりに耳が行ってしまいがちですけど、フツーにカッコいいジャズ・ファンクですので。

ボビー・ブライアントのアルバム・ディスコグラフィーを簡単に紹介しておくとこんな感じです。


1. Big Band Blues (Vee Jay, 1961)
2. Ain't Doing Too B-a-d, Bad (Cadet, 1967)
3. The Jazz Excursion Into Hair (World Pacific, 1969)
4. Earth Dance (World Pacific, 1969)
5. Swahili Strut (Cadet, 1971)

この中でCD化されてるのはたぶん2.と4.だけかな。


2.の方は日本盤だったんですけどすぐに廃盤になってしまって今はAmazonでもヒドい値段になってます。
けど中古屋で見つけたら2,000円くらいで入手できるかと。


4.は去年EMIジャパンさんの1,000円シリーズでめでたくCD化されてて、今ならAmazonだと991円で買えます。
こっちもクルセイダーズのウェイン・ヘンダーソン・プロデュースでジョー・サンプル他クルセイダーズ一派集結の悪くないジャズ・ファンク盤です。
廃盤にならないうちに是非。


Bobby Bryant - Happiness Is A Warm gun


いくらビートルズだっつっても普通こんな変態曲のカヴァーしないよね。
それラッパでカヴァーしてどないするねんな「While My Guitar Gently Weeps」のカヴァーもやってます。




しかしこの『Swahili Strut』みたいに「悪くないんだけど売れないからCD化されない」って作品はいっぱいあるんですけど、そういうのがデジタル化もされずiTMSとかでも売られず最初から無かったもの、みたいな感じで消えていくのって実に残念ですよね。

これの100倍くらいしょうもない新作レコードが大仰な宣伝文句とともに毎年山のようにリリースされては1年後に300円くらいでブックオフで売られている様を目にし続けてきてるのでなおさらそう思うんですけど。



それでここからは猫先輩やっぱりスゴいっス。のコーナーです。

まずはエリントン楽団から。

わが愛すべきポール・ゴンザルヴェス先輩、そしてバスター・クーパー先輩に続いて猫先輩が登場、とおい異次元に行ってしまわれます。

Duke Ellington - The Opener

耳を疑うという表現がありますけど、むしろ耳が裏返ったきがしますよね。

エリントン物をもうひとつ。
トランペット勢そろい踏みのショウケースで猫先輩が月面にたどりつかれます。

Duke Ellington - El Gato

オレだったらこんな人と一緒に吹くのヤだな。


最後にライオネル・ハンプトンと一緒にディスコやってる短いやつを。
猫先輩それはもう音楽っていうより変人奇人な芸ですから。



しかしアホなハイノート映像というのは意味もなく人をシアワセにしますね。

誰かをシアワセにできるようにまた頑張りますね。