2012年11月30日金曜日

2012/11/22のFunk 裏 Recommend

まいど。

諸事情につき先週の更新を休んでしまいましたことお許し下さい。
何度ものぞいていただいた方にはたいへん申し訳ないです。

およそ20年ぶりに楽器を演奏しないといけないイベントが土曜日にあり、ついでにその仲間たちと遊びほうけ、おいしいものを食べ、紅葉狩りまで楽しみ、正直Blogどころではありませんでした。
いやはや楽しかった。



さて月曜日に事務所に戻ると机のうえには(元)熱視線ラーメンからのチラシがそっと置かれていたのでした。
「割引したらいいのに」とか「チラシ配ったらいいのに」とかなにげに以前このBlogで書いてたんですけどいずれもその通り実践されており、もしやあのオッサンたちこのBlog見てたりして。とかありえないことを考えましたよね。

チラシは明らかに家庭用のプリンターで印刷したものをコンビニのカラーコピー機で複製してご近所様のポストに入れておきました的なハンドメイド感で、せっかくカラーコピーなのにカラーなのは地図の部分だけという貧相さとか、同じフォント(落語の看板風)で改行も無く文字を並べた感じのスカスカ感とか、おっさん達が苦労して何とかチラシの形になるように作りあげたのが分かるだけにお店の存在同様残念さ漂うA4サイズなのでした。

文面は要するにこないだのラーメン・セットのキャンペーン中ですよ、という内容で、いきなり「町のおいしいラーメン屋さん」という自画自賛のキャッチフレーズで入るところとか「スープの濃くとさっぱりしたのどごし」なんてコクを漢字にしてしまうところとかツッコミどころが多かったのですが、いちばん最後の、

営業時間11時から21時
無休「正月は休みます」

という一文に萌えました。

普通は、

年中無休(年末年始除く)

とか書くと思うんですけど、「正月は休みます」と宣言口調でカッコに入れることによってオッサンの肉声が聴けたような気がしたのです。

店長、
オレひとりもんなんで、
休みなんていらねェんで、
毎日働かしてください。
オレなんの取り柄も無いスけど、
カラダだけは丈夫なんス。
でも、
あの、
すんませんが、
正月は休みます。


オッサンの心の声を代弁するとそんな感じでしょうか。
宣言口調で開き直るのってときには大事ですよね。



では今週のFunk 裏 Recommendの音源紹介コーナーです。

知られざる偉人ジョニー・ペイトさんの巻でした。
数々のブラックスプロイテーションのサントラからカーティス・メイフィールドとの仕事まで、ひそかにすごい人ですよね。

「Super Fly」なんて、作曲したのはカーティスだけどみんなが知ってる通りの曲に構成して肉付けしたのはジョニーさんですからね。

代表作を挙げるならこんな感じです。
Johnny Pate - Shaft In Africa
Johnny Pate - Brother On The Run
Curtis Mayfield - Super Fly

で、今日のやつ。
ジョニーさんはVerve/MGMと契約した際に、一枚だけ自己名義のアルバムを作ることが契約に織り込まれていたのだとか。
まるで何かのサントラとして制作されたようなシネマティックな作品です。
こんな感じ。

Johnny Pate - Outrageous

Johnny Pate - You're Starting Too Fast

ジョー・ベック大活躍ですよね。
こういうギターが当時いかに斬新だったか分かるような気がします。
ここから現在まであんまり進化してない気もしますけど。

ちなみにジョニーさんは88才の今もお元気で、なんとこちらも活動を続けているジ・インプレッションズに新曲とアレンジを提供、それが今度シャロン・ジョーンズでお馴染みのDaptoneからリリースされるらしいです。
「People Get Ready」から約50年だかんね。

ジョニーさんのCDはどれも廃盤でAmazonでも高いっす。
中古で見つけたら買っといた方がいいですよ。


あと、中古買うならAmazonじゃないところを検索した方が安いの見つかりますよ。


ついでに先週やらなかったフレディー・ハバードも超簡単に。
こちらもBlog貼付けできないのでリンク紹介しときます。

Freddie Hubbard - Clap Your Hands

Freddie Hubbard - South Street Stroll
以上がアルバム『Soul Experiment』より。

Freddie Hubbard - Can't Let Her Go (from "High Blues Pressure, '68)
これはその一つ前のアルバムから。
ウェルドン・アーヴィン作曲/ピアノのカッコいい奴。

Freddie Hubbard - Return Of The Prodigal Son (from "Backlash" '67)
これはそのもう一つ前の、Atlantic初作から、ハロルド・アウズリーの名曲。
「放蕩息子の帰還」だかんね、このクサいテーマで。
たまらんすね。

Freddie Hubbard - Gettin' Down (from Black Angel, '70)
こちらはAtlanticでの4枚目。
ファンク度は後退してジャズ度が増してるけど丁度聴きやすくなった感じのオトナなアルバムです。


こんなん全部1,000円で買えるなんていい時代ですね。



では寝ます。
また頑張りますのでよろしくお願いします。


2012年11月16日金曜日

2012/11/15のFunk 裏 Recommend

まいど。

こないだの土曜日にマッコイ・タイナーさん公演を観に行ってきました。
サックスのゲイリー・バーツさんがゲスト参加でした。
8000円も払ったんだから存分に音楽を楽しんでやろうと前のめりで観てたら勝手に脳内で感動ストーリーが湧いてくるモードに陥ってしまい、ひとりで号泣してしまいました。
「I want to talk about you」なんてやられたらオッサンでも泣くっちゅうねん。

その妄想の感動ストーリーを書いておきたいと思ってるのですが、今のところ時間と集中力がありません。
ので結局いつまでたっても書かないかもしれません。
けどひと言だけ言っておくとマッコイさんはそんな妄想も笑って許してくれるほど優しかったです。



さて今日は今週のFunk 裏 Recommendの音源紹介だけサクッとやるのです。

EncounterレーベルはR&Bシンガーのロイド・プライスさんが作ったレーベルだと思われますが、プリティ先輩(バーナード・パーディーさんのことです)に予算を預けて、3枚好きにアルバム作ったらええやん、と太っ腹な運営をされたのだと思います。

以下ディスコグラフィー。

EN 3000: Seldon Powell - Messin' With
EN 3001: Sands of Time - Profile (with Jimmy Owens, Garnett Brown)
EN 3002: East Coast - East Coast (with Larry Blackmon, Gwen Guthrie)
EN 3003: Frank Owens - Brown N Serve (with Hugh McCracken)
EN 3004: Harold Vick as "Sir Edward" - The Power of Feeling

このうちEast Coast、Harold Vickを除く3枚がプリティ・パーディー・プロダクションの作品です。
現在出回っている中古レコードの希少さを考えると、どのアルバムも決して成功はしなかったのは間違いないと思われますが、まあプリティ先輩のアルバム人選も暴挙というべき地味さなので仕方ない。
内容の方はいずれもジャズ・ファンク好きならまったり楽しめる作品ですけど。


まずはジャズ通好みなセルダン・パウエルさんの50年代の演奏から。

Seldon Powell - She's funny that way (from "Seldon Powell Sextet" 1956)

中間派的な香りも残しつつ、モダンでストレートな演奏が人気の秘密というワケでしょう。
イイ味出してるギターはフレディー・グリーンさんです。

続いて本題のアルバムからタイトル曲を。

Seldon Powell - Messin'


品の良さとマジメさが漂うサックスですよね。
リズム隊の安定感もさすがな感じです。

で、これ以外の曲も探したんですけどYouTubeには上がってないみたいですいません。
代わりに有名なプリティ先輩の動画を貼っておきます。
プリティ先輩がサントラを担当したエロ映画『Lialeh』のいちシーンです。

もしあなたが18才以下なら再生ボタンを押したあと、曲が終わるまで目を閉じていてくださいね。



YouTubeのクレジットにはこのソプラノがセルダン・パウエルだと書いてあるのですが、オレにはチャーリー・ブラウンさんにしか見えません。

関係ないですけどブラウンさんもプリティ先輩プロデュースでアルバムを1枚出している、それ以外は全くの裏方専門のサックス奏者です。

Charlie Brown - Funky Sunny (from "Why Is Everybody Always Pickin' On Me?” 1972)


こちらのアルバムもプリティ先輩が全面バックアップでメンツ良し曲良し、残念なのはリーダーの知名度とルックスくらいなんですが、そのせいかいまだCD化はされておりません。



※なぜかサンズ・オブ・タイムはAmazonに無かったです。

以上、本日は冗談も内容も少なめですいません。
深夜に書いているので脳がピクリとも動いてくれません。
また脳の調子が良い時に頑張りますので。




2012年11月12日月曜日

本日のおくやみ

まいど。

テッド・カーソンさんが亡くなられたニュースを見かけました。
没年77才。
いちばんいい時代のミンガス・バンドで、ブッカー・アーヴィンさんとかエリック・ドルフィーさんとかと一緒にやっていたトランぺッターです。

地味すぎるほど地味なプレイヤーでしたが、骨の太さというか意志の強さというか、そういうのが滲み出た演奏はブリリアントではないにせよ、鈍い青銅色の輝きを放っていました。

普通の人間の天地の尺を80%くらいに圧縮したようなシルエットも印象的でした。
そう思ってWikiを見たら近影はさらに印象的なそれになっていたようです。
得意技=火焔攻撃、て感じですよね。

カタログは多くない人ですが、入手容易なところでは76年の『Jubilant Power』なんか楽しいアルバムです。

Ted Curson & Company - Airi's Tune



76年にはもう一枚カッコいいのがあるんですが。

Ted Curson - Typical Ted (from "Quicksand" 1976)

76年に日本のワーナー・パイオニア社からのみリリースされたこのレコードは、いまだCD化の話を聞きません。

あちらの世界では今頃きっと、ドルフィーさんブッカーさん等と再会して、ミンガス親分の悪口で盛り上がっている頃でしょう。
いやあのオッサンもこっちにおるから大きな声で言えへんけど、とか言いながら。

ではまた。

2012年11月10日土曜日

2012/11/08のFunk 裏 Recommend

まいど。
またもや遅くなっちまいました。


凝視してしまうのはやめましょうと前回書いたところなんですが、凝視せずにはいられない事件が再び起きてしまったのでさらに念入りに凝視してしまったのは、電車の中で巨大なパン喰ってるやつ見かけた翌日のことです。

その日の電車は7分くらいの混み方で、すべて埋まった座席の前にはだいたい人がつり革を持って立っている、という感じの状態でした。
奴が乗り込んできたのは電車がとある駅に停まったときです。
オレのいる車両に風のように侵入してきた奴(学生風)はあらかじめ食事中でした。

あらかじめ食事中とはなんやねんと言うと文字通り食事しながら歩いている状態のことで、奴は手にコンビニのオムライスの皿とスプーンを持って風のように乗り込んできた訳です。
トマトソース風の赤いのがかかったオムライスは半分くらい食べてある状態で、容器の黒とオムライスの黄色とソースの赤が殺風景な車内でやたらヴィヴィッドに存在感を示しておったわけです。

奴はおそらく駅のホームで電車を待ちながらオムライスを喰いはじめ、列車到着とともに喰いかけのオムライスを捧げながら乗り込んできた訳です。
そのまま座席の前にスペースが空いているところにスッと入り込むと、立ったままつり革も持たずガツガツと食事を再開させました。

当然ながらヴィヴィッドなスメルもいっきに車内に広がります。
周りの乗客や前に座っている人はぽかんという感じで奴を見ますが、奴は視線を集めていることにさえ無頓着なようです。
どんだけツワモノやねん、と思いましたよね。

そのあと人影にさえぎられて奴のことは見えなくなってしまったんですけど、しばらしくしてトマトソース・スメルが薄らいで、コンビニ袋ががさがさいう音がしてたんで喰い終わったんでしょう。
きっと周りの人もホッとしたと思います。


それで、前日みたいにあるいは青春とは、なんてしみじみした教訓がある訳でもなく、コイツはただのアホなんですけど、思ったのは、せめてニオイの少ない弁当を買って来いよ、ということでした。
頑張ればおにぎりでもパンでもイケたはずだと。
プレーンではない炭水化物は青春と違うだろうと。

渋谷駅で電車を降りたとき横を過ぎていった奴のズック靴が、穴が空いてボロボロのそれだったのは軽くグッときましたけど。





では今日のFunk 裏 Recommendの音源試聴コーナーに参ります。

しかし、今回はソニー・ミュージックさまがYouTubeサイト以外での試聴をブロックされているので、またもやYouTubeで聴いてもらうしか無いわけです。
モチベーション下がるわあ。

Bernard Purdie - Soul Drums

Bernard Purdie - Funky Donkey

Bernard Purdie - Caravan


とりあえずこのblogの前半部分は以上です。

余力があれば、もっとあるよImpulse!のファンキィ音源紹介コーナーをやろうかと思ってたのですが、また明日にでも書きますね。

また頑張ります。



2012年11月6日火曜日

炭水化物

まいど。

あれ何ていうんですかね、高さ10センチくらいの分厚いパンが巨大な輪っかになってて、甘くしたリンゴが上にちょっと載ってるみたいなやつ。
割りやすいようになってて、普通割って食べるやつ。
その一片食べたらおやつにはまあまあ多いくらいなやつ。

あれをですね、輪っかのままでですね、電車の中でですね、立ったままですね、片手で喰ってる、というかカブリついてる若者を見かけまして、それもノードリンクで、ほとんど息継ぎ無しで、しかももう片方の手でケータイいじくりながら、周りには目もくれず、野獣のように口の中に叩き込んでおりまして、その猛者の手の中であの巨大な塊が見る間に半分くらいになってしまうのを、文字通り息をのんで凝視してしまった、というのが今日の思い出です。

ずっと前に見た、何も具が入っていない巨大おにぎりを食べていた女の子のときもそうでしたが、電車の中で巨大なものを食べている人を見たとき、そしてそれがオカズ無しのプレーン状態にかなり近いカタマリ状の炭水化物だったとき、オレは無条件に胸がアツくなってしまうんですけどあれ何現象ですかね。

大学生の時にバンドの練習の合間に学生食堂に行ったら同じバンドの後輩がひとりでメシを喰っていて、余程腹が減っていたのか大盛りのさらに上をいく特盛りライスというものに20円か30円の生卵としょう油をかけて卵かけごはんにしていたのですが、いかんせん特盛りなので小さい卵ひとつではごはん全体に卵要素が行き渡らず、ほとんど白い山のなか一部だけうっすら黄色い、という何とも砂漠に水状態の卵かけごはんでありまして、それでもそのどんぶりをナナメにしてかき込むように胃に叩き込んでいるのを見たときも同じように胸がアツくなりました。


あるいは青春とは炭水化物をプレーンで食べられる状態のことなのかも知れない、と思うのです。

ところで電車の中でモノ喰ってる人のことを凝視してしまうのはやめましょう。

ではまた頑張ります。

2012年11月5日月曜日

2012/11/1のFunk 裏 Recommend

まいど。

先週は更新お休みですいませんでした。
そして今週もダラダラと遅れてすいませんでした。

言い訳ですがここ数日風邪気味で、寒気と頭痛と闘いながら夏物衣類と冬物の入れ替え作業とかしていたらくしゃみと洟が止まらなくなったので勢い余って風呂につかったりしているうちにさらに本格的な風邪になりつつある、という状況です。

しかしblog書くのって気合いが必要ですね。
今度から一回のエントリをもっと短くして週に何回かアップするようにします。
そうすればささっと30分くらいで気軽に書けるかも。



さてこの2週間でまたもや惜しい人が亡くなりましたね。

10月18日にはデヴィッド・S・ウェアさんが亡くなりました。

ウェアさんに関しては何かを語るほどの深い理解は持ち合わせていませんが、ジャズ・サックス表現における唯一無二のスタイリストであり、テナーサックスをコントロールし尽くして限りなく声そのものに近づけることを実現した人であり、フリージャズが現代の音楽として成立するための“その後”を描けた数少ない一人であったように思います。

David S. Ware - Autumn Leaves

マイケル・ブレッカーさんとはバークレー音大での同窓で、マイケルさんは初めてウェアさんを聴いたときその恵まれた才能と創造性に心底ぶっ飛ばされたそうです。
お互いまだ16、7歳だったにもかかわらず。


27日にはテリー・キャリアーさんも亡くなりました。
このコラムでも5月に紹介したばっかりだったのに。

キャリアーさんのレコードで有名なのはチャールズ・ステップニーさんと組んだCadetの3枚ですけど、デビュー・アルバムしたのは実はPrestigeでした。
65年に録音して、68年にようやくリリースされた『The New Folk Sound of Terry Callier』というレコードがそれで、Prestige7000番台というコテコテのソウル・ジャズの原宿みたいなところにぽつんと残されたアコースティック・フォーク・ジャズは、うっかりした田舎の中学生がいつものジャージのままこんなところに来てしまいました、というせつないまでの浮いてる感が相当異色なのでした。

このPrestige盤のオリジナルはかなりレアだと思うんですけど、5年くらい前に一度レコード店で壁にかかっているのを見かけて、欲しいなあと手に取ってしげしげと眺めていたのですがちょっとお高かったのでいったん壁に戻したところ、すぐに店員さんが通販の問い合わせのお客さんらしき人と電話で話しつつ「あー、テリー・キャリアーっすね。まだありますよ」とか言いながらそのレコードを回収していって、店の奥に消えてそれきり2度と見かけることはなかった、というのが今でもこうして覚えているくらい残念な思い出なのでした。

そういう時は店員さん、「テリー・キャリアー通販で売っちゃいますけど、いいですかー」とか聞いてくれても良いよね。






残念な、といえば事務所の近くのできたてのラーメン屋が残念だ、という話をしていたのですが、その話の続きです。

このラーメン屋、9月にオープンしたばかりにも関わらずほとんど客の姿を見かけず、2ヶ月持つのかと心配していたのですが、どうやらまだ踏みとどまっているようです。

割引券配るとか値下げするとか工夫しろよとここで言ったのが聞こえたのでしょうか、先日店の前を通ったところ、例の製麺プロパガンダ用のブースを覆い隠すように何やら大きな張り紙がしてあったので思わずいったん通り過ぎていたのを引き返して確認してしまいました。

そこには、
「10月25日〜11月25日まで期間限定:ラーメン・セット750円」
とA4の紙に一文字ずつプリントアウトした紙が貼られてありました。



ラーメン・セット。



はて。
前回来た時は麺類以外のメニューは何も無かったはずなのにセットとはこれいかに。
ラーメン・ライスのことなんでしょうか、それともチャーハンとか餃子とかも始めてしまったのでしょうか。

ラーメン・ライスだとしたら、確かラーメンが650円だったからそれにライス足しただけで750円ってお得感ほぼゼロやん。
まさかそんな当たり前なことを、さも大盤振る舞いかのように、わざわざ期間限定で始めたりする?
いや、あの空気読めてないおっさん達ならそれくらいの暴走はしてしまうかも。

など、色んなことを考えてしまったのでした。
このままだと朝晩ラーメン屋の前を通り過ぎるたびにオレはあのラーメン・セットの謎についてモヤモヤし続けてしまう。
おっさん達の暴走はもうこの街を浸食しはじめているかも知れないのに。
と思ったオレはもう仕方なしに、その日の昼飯を食べに行ってみたのです。






結論から言えば、オレの食べた「ラーメン・セット(塩ラーメンと茶碗カレー)」は以下のようなルックスでした。


普通じゃん。


ラーメン・セットとは、ラーメン(しょうゆか塩)と小どんぶりのセットで、小どんぶりはたまご丼、チャーシュー丼、茶碗カレーの3つの中から選べるシステムでした。
それで普通だとラーメン(650円)+小どんぶり(250円)で900円のところが1ヶ月間だけ750円ということでした。

拍子抜けするくらい普通の回答だったので、逆に少しガッカリしました。
味の方は、以前は30点くらいだったんですけど、35点くらいには上がったでしょうか。
塩ラーメンはスープがヌルいのと、ダシの生臭さがやや残ってるのを別にすればまあまあというレベルでした。

カレーは明らかに業務用のでしたけど、ヘタな自家製よりかはこれの方がマシというレベルでした。
というかオレはラーメンとカレーが一度の食事で同時に食べられるという事態に関しては、その場にいる全員にハイタッチして回りたいくらいのドリーミーなことだと思っている中二なみの安上がりな人間なので、明らかに採点が甘くなってしまうのです。



しかしながらオープン当初に訪れた時よりも幾つかの変化がありました。
まずあの時4人もいて、あれほどオレを熱視線で見つめたオッサン店員が2人になっていました。
さすがにこれだけ客が少ないと4人も必要ないと考えるのは当然なんですけど、ラーメン作り担当の店長らしきオッサンと、それ以外担当のオッサンが、やや疲れやさぐれた感じで働いていました。

そしてもはや熱視線でこちらを凝視するということもありませんでした。
すぐに次の客が入ってきたのでそっちの調理にかかり切りという感じでした。
そう、オレが入店した時は誰もいなかったんですけど、なんとオレが注文したあとに客が2人も入ってきたのです。

そのうちのひとりのオッサンは、慣れた感じで「しょうゆセット、カレーで」と明らかな短縮系で注文し、店のオッサンも「はい毎度〜」みたいなこと言ってたので、もしかしたら常連に近い存在なのかもしれないと感じました。

なんだ、ランチタイムはまあまあ客入ってるじゃん。
心配して損したよ。
そう思って事務所に帰ったのです。



しかしながらそれからも行きと帰りには必ず店を覗いてますけど、やっぱり客はいません。
特に夜は8時前後というゴールデンタイムなのに、いつも客はいません。
やはりこの店はもう長くはないのかも知れないです。
また続報あり次第ご報告させてください。

しかしまさにどうでもいい話だなあ。




ようやく今週のFunk 裏 Recommendの音源紹介コーナーです。
どんだけ無駄話長いねん。

ところがやはりYouTubeの動画をblogに引っ張ってくるのがダメみたいなので、iTunesででも聴いていただこうと思ったのですが、iTunesで売ってませんでしたよ。

仕方なしにYouTubeへのリンクだけしておきますね。
Albert Ayler - Free At Last
Albert Ayler - Sun Watcher

そういえばさっきのデヴィッド・S・ウェアさんもアイラーの遺伝子のようなものを明らかに持っていた人でしたね。

フリー・ジャズに対する予備知識とか全く無い人が初めて聴くには『New Grass』がいちばん聴きやすいと思いますけど、やっぱり押さえておきたいのは名曲「Ghosts」が入ったESPレーベルの『Spiritual Unity』とか、死の3ヶ月前のライヴ・レコーディングである『Nuits De La Fondation Maeght 1970』あたりでしょうか。
アイラーの純粋さにシビレます。

オレの場合18か19の時に生まれて始めて自分のカネで買ったレコードが『Spiritual Unity』とマイルスの『Bitches Brew』だったので、えらい衝撃を受けました。
色んなジャズの本で世紀の名盤と書いてあってどうしても聴いてみたかったアルバムが、どちらもとんでもなく意味不明だった(当時のオレには)ことで、なんか人生の変なスイッチが入ったように思います。

Impulse!のアルバム2枚がカップリングになった『Love Cry/The Last Album』もお買い得ですよ。




長くなったうえに、ほとんど内容の無いエントリでしたが、お許しください。
また来週頑張りますので。