まいど。
先日の大雨に帰り道で遭遇し、自転車を止めていた途中駅で2時間ほど雨宿りしたあと結局止む気配もないので自転車をそのままにして電車で帰ったら、翌日きれいさっぱりパクられていた今日この頃ですが皆様はいかがお過ごしでしょうか。
たぶん自転車パクられ回数生涯通算で5回は下らないと思います。
怒りに任せて関係ないこと書きますがiPhoneのバッテリーの無くなる早さといったら、あれはもはや厄災レベルの不便さじゃないですかね?
出先で充電すること無く帰り道までもつなんて普通の使い方してたら到底無理だと思われ。
充電が無くならないようにビクビクしながら携帯使うって何事?まったく便利じゃない本末顛倒。
「もっとつながる」とかどうでもいいので「もっともつ」ようにぜひお願いしたいです。
以上、ほんとはそんなにキレてないですよ。
いちばんのストレスは動作が激重、トラックパッドが死亡寸前、な僕ちんの壊れかけのレディオならぬ壊れかけのMacBookProです。
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今週のFunk 裏 Recommend>
今週はボ・ディドリーさんの回でした。
みんな名前は知っててもちゃんと聴いたことないNo.1じゃないでしょうか。
僕も昔はスルーでしたけど、オッサン度が深まるにつれこういうアクが強いのもイケるクチになってきました。
ロックンロールの開祖とか言われてますがこの人自体は別にムキだしでロックなわけじゃなく、極めて天然な黒人音楽芸人体質だと思います。
ではエド・サリヴァンをぶち切れさせた1955年のTV出演から。
カッコイー!
これが大ヒットしたデビュー曲の「Bo Diddley」で、手拍子になっているのがトレードマークとなったボ・ディドリー・ビートです。
「なんだ普通のビートじゃん」と思うかも知れませんけど、ブルースとラテンをこういう風にミックスしてダンス・ミュージックにしてしまうのって当時では相当斬新だったのだろうと思われます。
後ろでマラカス振ってるのが長年の相棒だったジェローム・グリーン。
オレのバンドにマラカスが入ってるのは、あいつが馬鹿でマラカスくらいしかできないからやらせてるだけだ、とはボ氏の弁。
何その胸キュン・フレーズ。
ミーターズのアート・ネヴィルがミーターズになる直前にこの曲をカヴァーしてるので、それも貼っておきます。
ボ氏とニューオーリンズの相愛関係が興味深いです。
Art Neville - Bo Diddley (Sansu 45, 1968)
ちなみにボ氏はニューオーリンズじゃなくてミシシッピー生まれ、少年期にシカゴに移住、その後ワシントンDCへ、さらにその後はニューメキシコ、とかあまり土地にこだわらない人。
DC時代はマーヴィン・ゲイが舎弟的存在だったみたいですよ。
ボ氏はデビュー作でのブレイクのあと、60年代前半まではこの路線でChessから作品を量産。
60年代の作品は確かにロックンロール的な躍動に満ちてますね。
60年代中盤にはやや停滞期もありましたが、70年代近くになってブラック・ファンク路線で巻き返しをはかります。
ファンク路線一発目1970年の『Black Gladiator』というアルバムも1,000円CDになってますが、ガレージ・サイケ・ファンク的なサウンドで最高です。
個人的にはこれがいちばん好きかも。
Bo Diddley - Elephant Man (from Black Gladiator, 1970)
この狂ったオルガンとギター!
では今日のアルバムから1曲目。
Bo Diddley - Bite You
ブラス・ファンク路線を狙ったNY録音の箱ものセッションなんですけど、借りてきたネコみたいにならずにボ氏らしさやアクの強さが出まくっているのが最高です。
ギター・ソロ、鋭いトロンボーン・ソロも良い。
続いてイントロのブレイクが有名サンプリング・ソースになってるこちら。
Bo Diddley - Hit Or Miss
ウィリス・ジャクソンさんのクサいテナーがボ氏と相性バッチリで惚れなおすよウィリスさん。
他にもホーン・ソロが満載で、ジャズ・ファンクとしても聴ける傑作です。
いちばん右の廉価盤BOXは初期アルバムとシングルが纏められたお買い得盤でオススメでございます。
しかしAmazonで日本盤なのにジャケットも載っていないという残念さ。
また来週頑張ります。