2012年11月5日月曜日

2012/11/1のFunk 裏 Recommend

まいど。

先週は更新お休みですいませんでした。
そして今週もダラダラと遅れてすいませんでした。

言い訳ですがここ数日風邪気味で、寒気と頭痛と闘いながら夏物衣類と冬物の入れ替え作業とかしていたらくしゃみと洟が止まらなくなったので勢い余って風呂につかったりしているうちにさらに本格的な風邪になりつつある、という状況です。

しかしblog書くのって気合いが必要ですね。
今度から一回のエントリをもっと短くして週に何回かアップするようにします。
そうすればささっと30分くらいで気軽に書けるかも。



さてこの2週間でまたもや惜しい人が亡くなりましたね。

10月18日にはデヴィッド・S・ウェアさんが亡くなりました。

ウェアさんに関しては何かを語るほどの深い理解は持ち合わせていませんが、ジャズ・サックス表現における唯一無二のスタイリストであり、テナーサックスをコントロールし尽くして限りなく声そのものに近づけることを実現した人であり、フリージャズが現代の音楽として成立するための“その後”を描けた数少ない一人であったように思います。

David S. Ware - Autumn Leaves

マイケル・ブレッカーさんとはバークレー音大での同窓で、マイケルさんは初めてウェアさんを聴いたときその恵まれた才能と創造性に心底ぶっ飛ばされたそうです。
お互いまだ16、7歳だったにもかかわらず。


27日にはテリー・キャリアーさんも亡くなりました。
このコラムでも5月に紹介したばっかりだったのに。

キャリアーさんのレコードで有名なのはチャールズ・ステップニーさんと組んだCadetの3枚ですけど、デビュー・アルバムしたのは実はPrestigeでした。
65年に録音して、68年にようやくリリースされた『The New Folk Sound of Terry Callier』というレコードがそれで、Prestige7000番台というコテコテのソウル・ジャズの原宿みたいなところにぽつんと残されたアコースティック・フォーク・ジャズは、うっかりした田舎の中学生がいつものジャージのままこんなところに来てしまいました、というせつないまでの浮いてる感が相当異色なのでした。

このPrestige盤のオリジナルはかなりレアだと思うんですけど、5年くらい前に一度レコード店で壁にかかっているのを見かけて、欲しいなあと手に取ってしげしげと眺めていたのですがちょっとお高かったのでいったん壁に戻したところ、すぐに店員さんが通販の問い合わせのお客さんらしき人と電話で話しつつ「あー、テリー・キャリアーっすね。まだありますよ」とか言いながらそのレコードを回収していって、店の奥に消えてそれきり2度と見かけることはなかった、というのが今でもこうして覚えているくらい残念な思い出なのでした。

そういう時は店員さん、「テリー・キャリアー通販で売っちゃいますけど、いいですかー」とか聞いてくれても良いよね。






残念な、といえば事務所の近くのできたてのラーメン屋が残念だ、という話をしていたのですが、その話の続きです。

このラーメン屋、9月にオープンしたばかりにも関わらずほとんど客の姿を見かけず、2ヶ月持つのかと心配していたのですが、どうやらまだ踏みとどまっているようです。

割引券配るとか値下げするとか工夫しろよとここで言ったのが聞こえたのでしょうか、先日店の前を通ったところ、例の製麺プロパガンダ用のブースを覆い隠すように何やら大きな張り紙がしてあったので思わずいったん通り過ぎていたのを引き返して確認してしまいました。

そこには、
「10月25日〜11月25日まで期間限定:ラーメン・セット750円」
とA4の紙に一文字ずつプリントアウトした紙が貼られてありました。



ラーメン・セット。



はて。
前回来た時は麺類以外のメニューは何も無かったはずなのにセットとはこれいかに。
ラーメン・ライスのことなんでしょうか、それともチャーハンとか餃子とかも始めてしまったのでしょうか。

ラーメン・ライスだとしたら、確かラーメンが650円だったからそれにライス足しただけで750円ってお得感ほぼゼロやん。
まさかそんな当たり前なことを、さも大盤振る舞いかのように、わざわざ期間限定で始めたりする?
いや、あの空気読めてないおっさん達ならそれくらいの暴走はしてしまうかも。

など、色んなことを考えてしまったのでした。
このままだと朝晩ラーメン屋の前を通り過ぎるたびにオレはあのラーメン・セットの謎についてモヤモヤし続けてしまう。
おっさん達の暴走はもうこの街を浸食しはじめているかも知れないのに。
と思ったオレはもう仕方なしに、その日の昼飯を食べに行ってみたのです。






結論から言えば、オレの食べた「ラーメン・セット(塩ラーメンと茶碗カレー)」は以下のようなルックスでした。


普通じゃん。


ラーメン・セットとは、ラーメン(しょうゆか塩)と小どんぶりのセットで、小どんぶりはたまご丼、チャーシュー丼、茶碗カレーの3つの中から選べるシステムでした。
それで普通だとラーメン(650円)+小どんぶり(250円)で900円のところが1ヶ月間だけ750円ということでした。

拍子抜けするくらい普通の回答だったので、逆に少しガッカリしました。
味の方は、以前は30点くらいだったんですけど、35点くらいには上がったでしょうか。
塩ラーメンはスープがヌルいのと、ダシの生臭さがやや残ってるのを別にすればまあまあというレベルでした。

カレーは明らかに業務用のでしたけど、ヘタな自家製よりかはこれの方がマシというレベルでした。
というかオレはラーメンとカレーが一度の食事で同時に食べられるという事態に関しては、その場にいる全員にハイタッチして回りたいくらいのドリーミーなことだと思っている中二なみの安上がりな人間なので、明らかに採点が甘くなってしまうのです。



しかしながらオープン当初に訪れた時よりも幾つかの変化がありました。
まずあの時4人もいて、あれほどオレを熱視線で見つめたオッサン店員が2人になっていました。
さすがにこれだけ客が少ないと4人も必要ないと考えるのは当然なんですけど、ラーメン作り担当の店長らしきオッサンと、それ以外担当のオッサンが、やや疲れやさぐれた感じで働いていました。

そしてもはや熱視線でこちらを凝視するということもありませんでした。
すぐに次の客が入ってきたのでそっちの調理にかかり切りという感じでした。
そう、オレが入店した時は誰もいなかったんですけど、なんとオレが注文したあとに客が2人も入ってきたのです。

そのうちのひとりのオッサンは、慣れた感じで「しょうゆセット、カレーで」と明らかな短縮系で注文し、店のオッサンも「はい毎度〜」みたいなこと言ってたので、もしかしたら常連に近い存在なのかもしれないと感じました。

なんだ、ランチタイムはまあまあ客入ってるじゃん。
心配して損したよ。
そう思って事務所に帰ったのです。



しかしながらそれからも行きと帰りには必ず店を覗いてますけど、やっぱり客はいません。
特に夜は8時前後というゴールデンタイムなのに、いつも客はいません。
やはりこの店はもう長くはないのかも知れないです。
また続報あり次第ご報告させてください。

しかしまさにどうでもいい話だなあ。




ようやく今週のFunk 裏 Recommendの音源紹介コーナーです。
どんだけ無駄話長いねん。

ところがやはりYouTubeの動画をblogに引っ張ってくるのがダメみたいなので、iTunesででも聴いていただこうと思ったのですが、iTunesで売ってませんでしたよ。

仕方なしにYouTubeへのリンクだけしておきますね。
Albert Ayler - Free At Last
Albert Ayler - Sun Watcher

そういえばさっきのデヴィッド・S・ウェアさんもアイラーの遺伝子のようなものを明らかに持っていた人でしたね。

フリー・ジャズに対する予備知識とか全く無い人が初めて聴くには『New Grass』がいちばん聴きやすいと思いますけど、やっぱり押さえておきたいのは名曲「Ghosts」が入ったESPレーベルの『Spiritual Unity』とか、死の3ヶ月前のライヴ・レコーディングである『Nuits De La Fondation Maeght 1970』あたりでしょうか。
アイラーの純粋さにシビレます。

オレの場合18か19の時に生まれて始めて自分のカネで買ったレコードが『Spiritual Unity』とマイルスの『Bitches Brew』だったので、えらい衝撃を受けました。
色んなジャズの本で世紀の名盤と書いてあってどうしても聴いてみたかったアルバムが、どちらもとんでもなく意味不明だった(当時のオレには)ことで、なんか人生の変なスイッチが入ったように思います。

Impulse!のアルバム2枚がカップリングになった『Love Cry/The Last Album』もお買い得ですよ。




長くなったうえに、ほとんど内容の無いエントリでしたが、お許しください。
また来週頑張りますので。



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