2013年10月3日木曜日

2013/10/3のFunk 裏 Recommend

まいど。

今週は月曜から虫歯の神経治療を1時間くらいかけて入念にやられて帰宅後疼痛にのたうちまわって以来、ブルーな気分がとまらない今日この頃なんですがみなさまいかがお過ごしでしょうか。

あの神経抜かれる時の、明らかにネジ状のものを奥までキリキリとネジリ入れられてグイッと抜かれるのを執拗に何度もされる感じ、本当に死にたくなりますね。
「この先に予定している何かすごく素敵な出来事を想像してこの苦境をやり過ごそう」と診察台のうえで目を閉じて考えましたが、予定されている素敵なことがどれだけ考えても浮かばず、さらに死にたくなりました。


今週のFunk 裏 Recommend

大定番ミーターズのこれまた大定番作を恥ずかしげもなく取り扱わせていただきました。
でもこのコラムは初心者向けって設定ですので、ソウルファンク上級者の方はふーんという感じで鼻くそでもほじりながら見ていただければありがたいです。

ミーターズ、本当はJosie時代のどれかを取り上げたかったんですが、例のごとく通りホーンが入ってない問題があったのでやむなくこちらになりました。
あくまでミーターズの真髄というかいちばん濃密な時代はJosieだと思うんですけどね。

昔はJosieの作品もベスト盤とかでしか聴けなかったんですが、最近は廉価盤も出されたり入手しやすくなりましたなあ。
というわけでまずはJosie時代のやつからお聴きください。

The Meters - Cissy Strut (from The Meters, 1969)

やっぱいちばん有名なのはファーストからのこの曲ですね。
Cissy(Sissy)ってのは女々しい男を野次る意味なんで、曲名はオカマ歩き、みたいな感じでしょうか。
なんでそんな曲名なのかは知りませんけど。

もうひとつのヒット「Sophisticated Cissy」はアカ抜けたオカマ。
「Chicken Strut」(ニワトリ歩き)って曲も有名。
Josie時代は曲名もジャケットもかなり適当な感じでそこがまたイイです。
しかしこんな地味なインスト、よく当時チャートインしたよね。

Josie時代のミーターズは結構売れてたんですが、71年になぜかレーベルが終了、そこで移籍となったそうです。
メジャーRepriseに移ってのいっぱつ目は巨大キャベツのジャケが斬新な『Cabbage Alley』(72年)で、続くアルバムが今日の『Rejuvenation』(74年)。
たぶん前作から2年空いちゃったので、再活性化、みたいなタイトルなんでしょう。

The Meters - People Say

コラムにも書きましたけどアルバムの邦題は『ニューオリンズ・ファンクの覇者』で、この曲の邦題が「ファンクに夢中さ」。
歌詞の中では貧困や格差といった社会問題について歌っており、ファンクに夢中になってる場合ではないと思われます。
オレもこういう邦題考える仕事したかった。

The Meters - Hey Pocky A-Way

純正統派ニューオーリンズ・ファンクといった感じ。
特にピアノ弾かれるとモロな感じですね。

これも名盤のわりには褒められたジャケットじゃないんですが、というより俗悪の類いに入る一枚だと思うんですが、なにげにミーターズの前作のキャベツとかツーさんのアルバムとかがソファーにわざとらしく置いてあるのがミソです。
表ジャケットも広告スペースに使ってしまうというアイディア。
あまりこういう風に別の作品のジャケが写ってるジャケってないですよね。

Reprise時代のミーターズはこれと、次の『Fire On The Bayou』が定番とされています。
それ以降2枚のアルバムはツーさんとの確執だったり、レーベルとのいざこざだったりもあって、あまりミーターズらしい良さというのは発揮されてないと思います。
『New Directions』はタワー・オブ・パワー・ホーンズが参加してるけどな。

まあともかくミーターズ入門としてはJosieの作品どれか、もしくはその3枚がコンプリート収録されてシングル曲とかまで入った『Here Comes The Meter Man』って2枚組を推薦します。
なんというか、聴けば聴くほどスルメ的な味わいで深さが身にしみる、病みつきになる、ニューオーリンズのぬかるみにハマりだす、という感じ。
オレの場合ジガブー先輩のドラムばかり耳で追ってしまいますが、クリエイティヴって実にこういうドラムのことだよね。




<今週の出てますよ>

ギター/ジャズ・ファンクもの。
オリジナル盤をずっと欲しいと思っていたフォルカー・クリーゲル(g)の60年代作品がCD化されました。
ドイツのギタリストです。

個人的に偏愛するデイヴ・パイク・セットに参加したり、その他欧州ジャズ・ロック・シーン飾ったさまざまなバンドで活躍した人。
超ざっくりいえばラリー・コリエルとかジョー・ベック的な存在でしょうか。

初期(68年録音)なので、シンプルなジャズ〜ジャズ・ロック的な演奏が中心です。
CDの音がめちゃくちゃ良くて、コリコリしたフルアコの音色が飛び出してくるようです。
当時のガボール・ザボのImpulse盤とか近いですけど、あんなにヘナヘナしてなくてキリッとしてるところがイイです。

さらに初期の未発表作品集とかも出ましたね。
そっちはまだ買ってないです。
あとオリジナルLPも高くて買ってないです。

アルバム音源探したけど無かったので、これはデイヴ・パイク・セットの69年映像。
デイヴ・パイクってビル・エヴァンスと一緒に『Pike's Peak』作ったあの人ですよ。





ひとまず今日はこのへんで。
また来週頑張ります。







0 件のコメント:

コメントを投稿