世界中のジャズ・リスナーがR.I.P.ホレス・シルヴァーだった今週ですが、その後の誤報報道を聞くに、こういう未確認情報の流布は犯罪級のあやまちだなと思った今週でした。
いったい世界中の何万人が無駄なSNS書き込みとか無駄なYouTube検索とか無駄なWiki検索とかやったと思てるねん。
だいいちまだ健在な人に失礼すぎ。
ソースであるイギリスのジャズ雑誌の編集長は都知事みたいに辞職すべき。
そしてみんなR.I.P.もいいけれど、ぜひ生きてるうちにそれなりの形でリスペクトの表現をしてあげてください。
ホレス・シルヴァーがメジャー契約切られていた80年代にやってた自主レーベルであるSilvetoの作品なんてなにひとつリイシューもされてないんだよ。
<今週のFunk 裏 Recommend>
というわけでまだご健在のジョー・トーマスさんリスペクトで記事書いてみました。
B級B級ってさんざん書いたけど、心の底から褒め言葉ですからね。
あとフルート特集をするにあたって当初ジョー・トーマスさんのことすっかり頭から抜けてたのは内緒ですからね。
自分でCDリイシューしておきながら。
あと関係ないですけど清原番長日記ばりに一人称「ワイ」をはじめて使ってみてなんだか嬉しかったです。
一人称だけで人柄がなんとなく表現できる言語っていいですよね。
では例の「第九」カヴァーから。
ジャケの横顔のなんという暑苦しさ。
Joe Thomas - Joyful Joyful
ベートーベン作曲かとおもいきやちゃっかり作曲クレジットには自分の名前を書いちゃってるところがワイらしさがにじみます。
ギターはデヴィッド・スピノザさん、ベースはゴードン・エドワーズさん、テナーサックス・ソロはホーン隊で参加のセルダン・パウエルさんかと思われます。
続いてスライ&ザ・ファミリー・ストーンのカヴァー。
横顔はさらにアップに。
Joe Thomas - Thank You
エッジが立ったいいファンク。
LPのB面にあたるこちらはオルガンに旧知の相棒であるジグ・チェイスさんを迎えたコンボ編成。
ギターのジミー・ポンダーさんが巧者ぶりを発揮しています。
最後に噴飯物のこちらを。
シャツのボタンが取れかけ?
Joe Thomas - Dr. Ritota
まさにクレイジー・ケン・バンド的な世界なんですけど。
どういう気持ちになったらこういう曲が書けるのか教えて欲しいです。
リフをつけるバリトン・サックスは心の中で「パパパヤ〜」といいながら吹いてるに違いない。
トーマスさんはこのアルバムのあとも何枚かGroove Merchant/LRCに作品を残してますが、わりとディスコ的に毒されたジャズ・ファンク多しなので、個人的にはあんまりおススメしません。
できれば遡って、The Joe Thomas Group名義の『Comin Home』とか、『Is The Ebony Godfather』あたりをお試しください。
Joe Thomas - Chitlins And Cuchifritos (from Is The Ebony Godfather, 1970)
曲名が「豚のモツ煮込みと角切り豚肉の衣揚げ」だからね。
イカしてます。
最後のやつはローダ・スコット・バンド時代のやつ。
かなりの廃盤ですが、オルガン・ジャズ好きは見つけたら買っとくべき。
以上で失礼しますね。
また来週頑張ります。
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