今週は丸の内コットンクラブさんでピー・ウィー・エリスさんのライヴを観てきましたよ。
JBホーンズとか以外での単独来日はおそらく初めてじゃないでしょうか?
JBホーンズではどうしてもメイシオ・パーカーとフレッド・ウェズリーに注目が集まりがちなんですけど、ピー・ウィーさんのビーバップ愛溢れるファンクも最高でしたよ。
なんてったってジャコパスで有名な「The Chicken」とか「Cold Sweat」作曲した人ですからねぇ。
入ってくる印税の額が違います。
カネの話かいってつっこんでください。
では今週のFunk 裏 Recommendの音源紹介コーナーです。
もっとベイ・エリア編続けても良かったんですけど、西海岸から抜け出せなくなりそうな予感がしたので切り上げてしまいました。
まだグラハム・セントラル・ステーションもWARもあれもこれもっていっぱいあったんですけどね。
いずれセカンド・シーズンさせてもらいます。
ほんで今週からKudu編。
クリード・テイラーのCTIのサブ・レーベルのひとつです。
「おまえが書きやすい方に逃げやがって」という人も多いかと思いますが、実にその通りなのでテヘペロとでもいうほかありません。
でもハンク・クロフォードとかグローバー・ワシントンJr.のことは一度どこかでちゃんと書きたかったのでいいのです。
Prestige 、Blue Noteのジャズ・ファンク期を経てフュージョン時代に突入した70年代ですが、その中でもブラック・フュージョンを前面に押し出したレーベルはKuduくらいかな。
ヴァイナルも安いしCDも安いからなんだか軽視されてるような気もしますが、これを期に改めていろいろ聴き直そうかと。
一発目は先週のトム・ハレルが演奏とアレンジ、作曲で参加しているイドリス・ムハマッドのKudu2作目。
アイドリスとかムハマドとかムハンマドちゃうのというツッコミはもういいじゃないですか。
本名レオ・モリスさんでニュー・オーリンズ生まれですね。
Prestigeのハウス・ドラマーとして数々のジャズ・ファンク名盤に貢献して自分のリーダー作も2枚Prestigeに残したあとKuduに移籍。
1作目の『Power Of Soul』も悪くなかったけど、ボブ・ジェームズのアレンジがちょっとお上品すぎたかも。
グローバー・ワシントンJr.はかなりの好演でしたけど。
クリード・テイラーもそう思ったのか2作目はアレンジャーをデイヴ・マシューズに変えてきた。
マシューズと言えば白人ながらにJBバンド仕込みなのでファンキィ盛り多めで書いてくれます。
しかしこの時期のマシューズのアレンジャー仕事量ってハンパない。
Idris Muhammad - House Of The Rising Sun
この陰気なトラッド・ソングがこんなにファンキィになってるのもマシューズさんの手腕なのです。
サンボーンも鬼みたいにカッコいいですね。
この人の歌バンのオブリガートはよだれが出るほどカッコいい。
70年代サンボーン名助演集ってコンピレーション作りたいくらいです。
イドリスのドラムは重心が低くて安定してて推進力があって、それでいてなんというか、聴いてるだけでワクワクするというか喚起されるものがありますよね。
Idris Muhammad - Hey Pocky A-Way
同じニュー・オーリンズのザ・ミーターズのカヴァー。
そういえばミーターズのドラマーのジガブー・モデリステとどこか通ずるところがあるような気がする。
ニュー・オーリンズ愛みたいなものひしひしと感じますね。
いい仕事してるトロンボーンはフレッド・ウェズリー。
Idris Muhammad - Sudan
この曲はトム・ハレル作曲/アレンジのラテン風。
ハレルのソロがあいかわらずとんがってる感じ。
この人のソロの魅力を誰かうまく解説して欲しい。
Idris Muhammad - Hard To Face The Music
疾走系の王道ジャズ・ファンク。
テナーはMJQのジョージ・ヤングだけど割とイケてます。
イドリスさんはこのあとKuduに2枚アルバム残してFantasyに移籍するんですが、あとの2枚は時代もあってややブギー〜ディスコ的な音になってる感じでしょうか。
まあそれはそれで悪くないですが。
80年代以降は4ビートが多いですね。
ファラオ・サンダースの「You've Got To Have Freedom」とか名演です。
ディスコグラフィーもありますよ。
最後にイドリスさん最狂の一曲を。
イドリスさんだけじゃなくて全員狂ってますが。
曲の途中からヘッドバンキングせずにはおれない状況になってきますので頭痛いときとか満員電車乗ってるときとか高いイヤリングつけてるときは聴かない方がいいですよ。
Rusty Bryant - Fire Eater
おつかれさまでした。
いつも読んでいただいてありがとうございます。
また頑張りますね。
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