クール&ザ・ギャングのファーストのCDが長い間廃盤やったのに最近輸入盤で出直したのを購入したのですが、その音質のあまりの良さに猿のごとく聴きまくっている今日この頃でございます。
なんというか今までの音がモザイクかかってたんちゃうかというほど生々しく、それ内臓ちゃうの、とでも言いたくなるほどの聴こえすぎな感じなのです。
あの、もしこれ持ってない人いたら購入オススメしますよ。
岩の塊を普通の歯でボリボリ喰らうみたいな感じの音が詰まってるファンク世界遺産のひとつです。
もちろん「Let The Music Take Your Mind」が入った10曲入りです。
しかしクール&ザ・ギャングって「Summer Madness」しかりなんですけど、エエ年こいたオッサンが足元から崩れ落ちてむせび泣くようなメロウ曲が不意打ちのようにアルバムに入ってますよね。
このファーストにも「Sea Of Tranquility」という「どうやって思いついてんそんなメロディ」な曲が入ってて、電車の中でこみあげてきた熱い汁をあくびのふりしてごまかすなんてひとり羞恥プレイになってしまいます。
これ。
では今週のFunk 裏 Recommendの音源紹介コーナーです。
ハンク・クロフォードは好きなだけに、そしてあまり同じように好きだという同胞に巡り会う機会が少なかったゆえにやや押し付けがましいコラムになってしまいましたが、みんなケニー爺とか聴くくらいやったらコレ聴いた方が楽しいのにと主張したい派です。
このアルバムの曲、これしかYouTubeに無かったんですけど。
お中元にどうですかね、ハム。
Hank Crawford - Ham
このアルバムの他の曲はドン・セベスキー編曲でストリングス付なんですけど、この曲だけピー・ウィー・エリスが担当してます。
つうか先にピー・ウィー・エリスと録音したセッションがほとんどオクラになって、この曲だけ使われたらしいです。
たぶんクロフォード=エリスという組み合わせはクロすぎたんでしょう。
いやマジで。
クリード・テイラーはAtlanticの時代の音との差別化をいちばん考えてたはずなんで、白人マーケットにも売れるようなバック・オーケストラを求めてたのだと思います。
ちなみにドラムはこの曲だけイドリス・ムハマッドで、残りの曲はバーナード・パーディ。
ベースはロン・カーター、キーボードはリチャード・ティーです。
しょうがないから他の作品のクロフォードさんを。
まあ正直どのアルバムもどのサウンドでもクロフォードはいつものスタイルで粛々とブルースを吹き続けているだけなのです。
これはKuduの3作目だったと思う。
Hank Crawford - Mr. Blues
イカ喰いながら日本酒のみたくなってきますね。
思わず視線をはずしたくなるほどのガン見され状態ですが。
これも同じ『Wildflower』ってアルバムから。
Hank Crawford - Wildflower
いとしさとせつなさと心強さと、って感じですよね。
人にやさしくしたくなります。
良かったら60年代のもっとラフで雑でいなたい感じのAtlantic盤とか、80年代以降のジミー・マグリフとのドス・ブルージーな双頭オルガン・コンボ作品もチェックしてみてください。
ある意味アメリカ人の心のふるさとって感じなのです。
最後にデヴィッド・サンボーンのTVショウに出演したときのライヴから。
ベイシー風のブルースやってます。
ヒゲそったらいいのにね。
では今日はこの辺で。
また頑張ります。
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