2012年8月2日木曜日

2012/8/2のFunk 裏 Recommend

まいど。

おい今年の夏よ、おまえが相当強いのは良く分かったからそろそろ手ェ抜いてくれよ。
というのが正直な意見です。
そらグリーンランドの氷溶けるっちゅうねん。


氷で思い出しましたが今週気になったニュースはガリガリ君の新製品のニュースです。
「ガリガリ君リッチ コーンポタージュ味」が9月に発売されるというニュースを聞いて赤城乳業の中の人がいよいよ壊れだしたのかといっしゅん心配になりました。


発想もスゲェんだけどそれを真面目に作っちゃうプロセスがスゴいっすよね。

このまま進んでいくとおそらく、
ガリガリ君バーベキュー味 とか
ガリガリ君炭火焼き鳥味 とか
ガリガリ君カレーうどん味 とか
ガリガリ君サッポロ一番塩ラーメン味 とか
ガリガリ君天下一品こってり味 とか
うまい棒なみにメニューが細分化していってどんどん意味不明なことになっていって、最終的には「ガリガリ君プレーン」というのが登場して、ナチュラル志向のOLとかが「やっぱなんだかんだ言ってプレーンがガリガリ君本来の素材のうまみが出てて最高よね」とか言い出すような気がします。

プレーンってただの氷なんですけどね。


関係ないですが、似たパターンでヤマザキのランチパックも同様の暴走ぶりなのはご存知でしょうか。
野菜炒め
ポークカレー
焼き鳥&ポン酢ソース
回鍋肉
和風ダシが決め手のカレーうどん
これら全て実在するランチパックなのですが、いったい人生のどの場面で焼き鳥を食パンにはさんでポン酢かけて食べる瞬間を想像するのでしょうね。

にわかにカレーうどんが食べたくなってきました。


では今週のFunk 裏 Recommendです。
シカゴのフィル・コーランはジャズの表歴史では全く名前の出てこない人ですけど、ぜひ一度試してもらいたい裏の偉人です。

まずはこのとんでもないトラックからぜひ。
獰猛な異文化から時折感じる“畏怖”のような感覚は誰でも知ってると思うんだけど、そういうのを感じるトラックです。

Phil Cohran And The Artistic Heritage Ensemble - The Minstrel

電気カリンバの跳ね方がアシッドすぎますよね。
究極のグルーヴ、というと大げさかも知れないけど、これと似たような渦状のグルーヴを他に知りません。
これが1968年だもんなあ。

『On The Beach』というアルバム・タイトルはコーラン楽団が当時ミシガン湖のほとりの公園で演奏していたからで、ニール・ヤングの同名アルバムとは何の関係もないと思われます。

その瞑想的なタイトル・トラックはYouTubeに無かったすけど代わりに強烈なアフロ・ジャズのこれを。

Phil Cohran And The Artistic Heritage Ensemble - Unity


コーランとAHEのレコーディングは1967年と68年に集中していて、この時期に自身のZuluレーベルから2枚のLPと何枚かのシングルをリリースしています(たぶん)。

当時リリースされていたもう一枚のアルバムがこちらの『The Malcolm X Memorial』。

Philip Cohran And The Artistic Heritage Ensemble - Malcolm X


強烈ですよね。
コーランはこののち、シカゴにあったマルコムX・ジュニア・カレッジで教鞭をとることになります。

この時期にリリースされたアルバムは2枚ですが、コーランとAHEには膨大な未発表レコーディングが残されていて、その一部は近年ようやくリイシューされたりしました。
これとか。

Phil Cohran And The Artistic Heritage Ensemble - The Spanish Suite (Part. 4)


シングル集も出てます。

Phil Cohran And The Artistic Heritage Ensemble - Frankiephone Blues


コーラン関係の67−68年のレコーディングで今入手可能なのは以下の5枚かな。
興味ある方はまずは一番左の白いヤツを試してみてください。



フィル・コーランの話はもう少し続くんですがそれは次週の更新で。
ではまた来週頑張ります。


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