どうでもいいですけど、数年に一度ペースでやってくる自分的レゲエ・ブームに絶賛取り憑かれ中なのであります。
もう目が覚めているあいだは常にロックステディを聴いていたい、バックビートに揺られていたいという状態で、夜な夜なネットで中古CDを買いあさったりしております。
極上のサウンドシステムでルーツ・レゲエを聴き続けていられるなら、もはや残りの人生それだけでも構わない。とさえ思わせるような麻薬的な甘美さがありますね、レゲエって。
きっかけは自分のiPhoneに入ってた『The Harder They Come』をなにげなく聴いたことなんですけど、ずっと昔に青春18切符でひとり日本じゅうをぐるぐる電車旅行してたときにあのアルバムをずーーっとCDウォークマンで聴いていたので、今では聴いた瞬間に旅に出たいアドレナリンが噴出して涙腺が決壊するようになりました。
ちなみにその旅ん時にほかに持っていってたCDが忘れもしないザ・ファーサイドのファーストとリー・コニッツの『The Real Lee Konitz』とガル=カエターノの『Domingo』と「One Nation Under The Groove」がはいったファンカデリックのアルバムで、その5枚を何度もかわりばんこに聴きながら永遠に終わるともしれない車窓の風景をぼんやりと見つめていたのを思い出します。
ビバ青春。
というわけでこのすごい本を買おうかどうしようか絶賛迷い中。
百科事典くらいの厚みがあるからさ。
では本日のFunk 裏 Recommendです。
そもそも古い盤を中心に紹介していって、いずれネタに詰まったらファンクの新録物を紹介すればいいや。なんて考えていたこのコラムですが、ついに新録物シリーズに入ってしまったのはネタに困ったわけでもなく、これも無理してやってる「話のつながり重視」で考えると、もはやこの方向に進むほか無かったから。というのが実情です。
アフロつながりでマイブームのジャマイカに飛んでホーン物紹介するのも悪くないと思いましたが、それはもうコラムのコンセプトからちょっとかけ離れすぎなので諦めました。
その流れでダップトーンその壱です。
シャロン・ジョーンズさんのデビューアルバムから、冒頭のイカしたファンクをお聴きください。
Sharon Jones & The Dap Kings - Get A Thing On My Mind (from Dap Dippin' With, 2002)
続いてライヴの模様も。
Sharon Jones & The Dap Kings - Got To Be The Way It Is (Live)
ステージではシャロンさんが徹底的に下世話にサービスしまくるのがウケてる感じです。
シャロンさんのアルバムはデビュー作がいちばんファンク度的には高くって、最近のになるほど歌モノ・ソウルが多くなってきます。
もちろん歌モノも悪くないけど、ファンク好きはファーストから聴き始めた方がいいかもね。
しかしデビュー盤の日本盤が発売された時点でなんとしても来日公演させておくべきだったな。
そうすれば日本のシーンも多少は変わってただろうに。
誰だふがいない担当者は。
↑いちばん右の奴が発売延期になってしまった新作です。
シャロンさん早く良くなりますように。
続いてチャールズ・ブラッドリーさんも。
Charles Bradley - The World (Is Going Up On Flames)
決して上手いとは言えない歌唱ではありますが、それを補ってあまりある味わいとにじみ出る深い年輪みたいなものに耳が吸い寄せられますね。
歌を歌いたいというシンプルな根源欲求のようなものがヒシと伝わるのもいいです。
ブラッドリーさんの発売はDaptone傘下のDunham Recordsからで、バックを務めるのはDunhamのハウス・バンドであるメナハン・ストリート・バンド。
プロデュースはダップキングスのメンバーでもあるトーマス・ブレネックさんです。
ジ・インプレッションズの新シングルはこことかで試聴できます。
いずれアルバムも出るんじゃないかと。
Daptoneからはほかにもクラシックなスタイルのゴスペル・グループの作品とかも出てますよ。
来週はインスト・バンド編をお届けしますので。
また頑張ります。
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