2014年5月1日木曜日

2014/5/1のFunk 裏 Recommend

まいど。
早くも5月ですよ。
やんなっちゃいますね。
こんなに早いと味わいがない。


今日は5月1日ということで、70年前の今日この世に生まれたマーヴァ・ホイットニーさんのこのナンバーからどうぞ。

Marva Whitney - It's My Thing

めちゃキュート。
うしろでメイシオさんやフレッド・ウェズリーさんも吹いてます。



今週のFunk 裏 Recommend
メイシオ物語第3夜でございました。
大事なところなのでいつもよりも長めのコラムになってしまいましたが、ご容赦ください。
これでも自伝の中のオモロい話ずいぶんカットして書いてますからね。

メイシオさんの歴代ガールフレンドの話とか、初体験の話とか、兄弟同士の冗談の話とか、人種差別の話とか、そういう話もたくさん載ってます。
だれか日本語版を出すべきだと思いますけど。

では今日の1曲、メイシオさんの初ソロを記録した「Papa's Got A Brand New Bag」です。
実に50年前の録音。
YouTubeを探したところ、いちおうフル・ヴァージョンでありましたけど、スピードアップ&リバーブ有りのやつしかありませんでしたのでこちらで我慢してください。

James Brown - Papa's Got A Brand New Bag (full version)

耳慣れた「Papa's Got...」と比べるとこの最初のヴァージョンはテンポもゆっくりだしおとなしいですよね。
この後すぐに高速化してライヴで必ず演奏される定番曲になります。
なんでも高速化すればファンクになる、というのは誰かが言ってた冗談ですけど、ある意味本質かも。

メイシオさんの初ソロは、まあ今の耳で聴けばおとなしめで“普通”かも知れませんね。
特にテナー・ソロの出だしなんかは手探り感がありありと分かります。

でも22歳の若きメイシオさんなりに、日々進化していたJBサウンドに対応させつつ、どういうソロを取ればもっとも貢献できるか、曲を炎上させることができるか、そして自分も目立てるか、みたいなことを一生懸命考えていた気がします。
それでJBファンクの進化とともに自分のスタイルも磨き上げていったのではと。

その第一歩だと考えると、ジャズ的に16分音符がつながってるような敷きつめる感じのソロはまったく考えてなくて、リズムを強調してクサビみたいに打ち込んでいくのに専念してるところとか興味深い。
後半のバリトン・ソロなんか特に。
歌手のフィーリングを意識して歌い手のようなソロを取る、というようなこともインタヴューで言ってました。

ちなみにメイシオさんの初ソロならぬ初録音はこの「Papa's Got... 」の約半年前に録られた「Out Of Sight」。
セクションでバリトン吹いてるのがメイシオさんです。

この録音ののち1965年の秋にはメイシオさん徴兵されてしまいます。
なんとかだまくらかして徴兵を逃れようとする話もまたオモロいのですが。
んで67年の秋にJBバンドに再加入します。

そこから1970年くらいまでの2年間くらいがJBバンド的なメンバー充実度、音楽的過激度からしてもっとも壮絶だった時期じゃないでしょうか。
メイシオさんが初めてフレッド・ウェズリーさんやピー・ウィー・エリスさんと出会うのも67年のことです。

下は1968年のボストン・ガーデンでのライヴ風景。
90分もある動画貼り付けると重くなるのかな。

James Brown - Live at Boston Garden, 1968

メイシオさんもフィーチャーされまくり、名前連呼されまくり。
時間が無い人は1:13:00くらいからの「Cold Sweat」でのソロだけでもいかがでしょうか。
フレーズが吹かなくともリズムだけで何とかなる、の見本みたいなパフォーマンスですね。

この時期のライヴ録音だと、『Say It Live And Loud - Live in Dallas 1968』というのがCDになっており、非常におススメできる内容です。
メイシオさんのはまり役MCもたっぷり堪能することができます。



『Star Time』って編集盤は1991年にリリースされた4枚組のCDベストで、80年くらいまでの録音が未発表含め入っておりますが、すごくしっかり作られた印象のコンピです。
iTunesでも買えるけど、解説が読みたい人は実物が欲しい人はCDを買った方が良いと思われます。
解説日本語訳がついた国内盤も出てましたので、頑張れば中古で入手可能なはず。



以上。
笑いが無いブログですいません。

最近デスクワークをしていて眠くなると自分で自分を平手打ちするセルフビンタで気合いを入れるのが癖になってるのですが、先日そこそこ混んでる電車で座って本読んでるときにウトウトしてしまって、思わずいつもみたいなイキオイでセルフビンタしたところ結構な視線を集めてしまい、思わぬセルフ羞恥プレイに発展してしまいました。

斜め前に立っていた奇麗な女性の冷たい視線を感じながら、パブリックとプライベートの境界がぼんやりしだした我が身を憂いたのでした。

また来週頑張ります。









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