国家レベルの大事な話から下世話すぎる話まで、いろんな話題に事欠かない今日この頃ですが皆様いかがお過ごしでしょうか。
長期間に及ぶドラッグの常用のすえ、薬でラリッて錯乱してショットガンとピストル持って怒鳴り込み、その後警察とカーチェイスまで繰り広げたすえに逮捕されたジェームズ・ブラウンさんみたいなあっちの大物に比べれば、セイイエスの人なんてかわいいもんだと思いますがどうでしょうか。
88年に捕まったJB先生は91年に仮釈されて、翌92年にはグラミーの功労賞受賞したりしてますからアメリカってなんだかすごい。
セイイエスの人も10年後くらいには泣きながら紅白とか出てたりするのかも知れません。
セイイエスの人がダメ人間だったのは間違いないのですが、なんだかすごく真面目過ぎるがゆえにかつてのようなヒットが出せないこととか、思いどおりの音楽表現が出来ないことに悩んでいたのではないかと思われ、そういうところで孤独な苦しみがたくさんあったのかも知れないと想像すると、低空タックルしてでもセイイエスの人の暴挙を止められるような周りの人がいれば良かったのにな、と残念に思いますね。
僕も周りにそういう人がいたら捨て身のタックルかますべきだと思いましたし、もし自分がセイイエス的な暴走をし始めたときにはタックルしてくれるような家族や友人が欲しいものだと思いました。
頂点にいる人は常に孤独、って誰か言ってましたけど。
しかしいつもながらその後のCD出荷停止とか回収とかいう騒ぎは意味が分からない。
それでiTunesでバカ売れしているという話も意味が分からない。
何マーケティングだよそれ。
<今週のFunk 裏 Recommend>
メイシオ・パーカー・ストーリーも来週ようやく完結の予定。
そのためもあって今週はPファンク時代とか華麗にスルーしましたよ。
本人も語ってますが、メイシオのプレイ的にPファンク時代はそんなに大事だとは思いませんので。
では早速、メイシオさんの自伝にも載ってるキース・リチャーズさんのアルバム参加曲からどうぞ。
Keith Richards - Big Enough (from Talk Is Cheap, 1988)
ベースはブーツィー・コリンズさん。
シビレ節ですね。
ほか、この時期の客演でオモロいのは坂本教授のアルバムに参加してるのとか。
Ryuichi Sakamoto - Broadway Boogie Woogie (from Futurista, 1986)
なぜメイシオさんだったのか分かりませんが、たぶんお互いにあんまり意識せずにやってるのだと思われます。
ジェームズ・ブラウンさんのこの時期の作品はあまり多くないですけど、英国のヤクザレーベルCharly社が手を替え品を替え出し続けている『Live At Chastain Park』というアルバムはメイシオさんがバリバリ活躍していてオススメです。
YouTubeで全編タダで見られるので、興味ある方はそちらでどうぞ。
オレがはじめてJBやメイシオさんを聴いたのも確かこのアルバムだった気がする。
それで今日の一枚からの音源ですけど、YouTube探したけどこの1曲しか上がってないみたい。
オヤジ軍団のヘタウマ・ラップが微笑ましいファンク曲です。
The J.B. Horns - Step On Your Watch Part. II
ちなみにこのJ.B,ホーンズ盤と同じ1990年リリースだったのがメイシオさんのソロ・ミニ・アルバム。
落差がありすぎて頭クラクラするので気をつけてください。
Maceo - Sax Machine (from For All The King's Men, 1990)
ブーツィー、バーニー・ウォレル、ボビー・バード、フレッド、さらにはスライ・ストーンまで参加、という鬼みたいなアルバムなんですけど、当時もあんまり騒がれなかった気がします。
個人的にはプロデュースがビル・ラズウェルというのもダメな理由であります。
Pファンク以降のニューウェーブ、エレクトロな80年代はメイシオさんにとってもキツい時代だったけど、80年代も終わりに近づくにつれてヒップホップとかレア・グルーヴとかアシッド・ジャズも徐々に盛り上がってきて再び生音が求められる時代に戻りつつあった。
J.B.ホーンズなどが80年代末に動き出したのはそういう時代の声を反映したものだったと思われ。
今日のアルバムもドイツ制作なんですが、やはりアメリカよりもヨーロッパの方がそういうシーンには敏感ですね。
そんな流れのなか90年代に入ってメイシオさんの苦労もようやく実を結ぶわけですが、その辺の話は来週ということで。
中古が300円とか笑える。
ではまた来週頑張ります。
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